2019年9月26日木曜日

お知らせ(2019年9月号)

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 ジェンダー史学会ニューズレター     2019年9月号

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このニューズレターには、
会員の皆様からお寄せいただいたジェンダー史研究関連の情報
(催事・公募・会員の新刊)を掲載する予定です。
情報をお気軽にお寄せいただければ幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
情報をお持ちの方は、毎月25日までに、
genderhistorynl★gmail.com(★→@に変更)
までメール(テキストファイル)にてお寄せください。
とりまとめて、毎月末に会員の皆様に宛てて配信いたします。
(いただいた情報についてはこちらで編集させていただく可能性があります)
次回の配信日は2019年9月末を予定しております。

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2019年9月号  目次

【  催事情報: 2件  】
(1)2019年度VAWW RAC総会シンポジウム
(2)若手ジェンダー研究者支援ワークショップ:国際学会等での発表を目指す

【 公募情報: 1件】
(1)ドイツ・現代日本社会科学学会ジェンダー研究WS報告者募集(8月31日〆切り)

【 会員の新刊: 1件】
(1)WOMEN IN THEIR ELEMENT出版のお知らせ

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【  催事情報: 2件  】
(1)2019年度VAWW RAC総会シンポジウム
小野沢あかね会員よりお知らせです。添付ファイルをあわせてご覧ください。

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2019年度VAWW RAC総会シンポジウム
性売買経験女性とともにII ― 植民地支配の「遺産」とたたかう現代韓国のフェミニズム

◆来日基調報告
 シンパク・ジニョン(大邱女性人権センター代表・性売買被害相談所「ヒムネ」所長)
 大邱における脱性売買支援活動 ― 「性売買経験当事者ネットワーク・ムンチ」とともに
◆サブ報告
 金富子(東京外国語大学教授)
 植民地遊廓から現代韓国の性売買へ ― 日本軍「慰安婦」との関連から
◆司会
 小野沢あかね(立教大学教授)

◆日時 10月19日(土) 13:30~(13:00開場)
◆会場 在日本韓国YMCA  9階国際ホール
◆参加費 1000円(会員割引あり) 
◆問い合わせ vawwrac★vawwrac.org(★→@に変更)

韓国では今、性売買(売春)経験女性たち自らが性売買反対運動に立ち上がっています。「慰安婦」被害を受けた女性たち自身が「慰安婦」問題解決運動に立ち上がったように。
本シンポジウムでは、大邱で脱性売買支援活動の先頭に立っているシンパク・ジニョンさんをお招きし、「性売買経験当事者ネットワーク・ムンチ」と連帯してすすめている運動についてお話いただきます。韓国では2014年に制定された性売買防止法により、性売買業者と買春客を処罰するようになりました。一方で、性売買当事者女性を完全に非犯罪者化するための運動が続いています。大邱では、シンパクさんたちの運動によって、性売買集
結地「チャガルマダン」がついに閉鎖と決まり、性売買当事者女性たちの転業支援が続いています。
本シンポでは、性売買をめぐる韓国でのこうした目覚ましい運動に学び、日本の現状を批判的に問い直すことにつなげたいと思います。買春を肯定し、性売買当事者女性を差別する社会であるかぎり、「慰安婦」問題も本当の意味で解決されないと思うからです。
現代韓国の性売買集結地は、植民地時代に日本が設置した遊廓だった地域が多く、大邱の性売買集結地「チャガルマダン」は、かつては「八重垣町遊廓」でした。今でも人身売買が行われており、日本人男性が買春しているのです。
そして、植民地遊廓は日本軍「慰安婦」問題とも深いかかわりがあります。
植民地遊廓・日本軍「慰安婦」問題・現代の性売買を貫く性搾取に抗して、性売買経験当事者女性たちとともにたたかう方法を、一緒に考えてみませんか?
どうぞふるってご参加ください!

【解説】韓国の性売買と脱性売買女性運動
 現在の韓国では「売春」ではなく「性売買」という。韓国の性売買は日本の朝鮮侵略のなかで日本式遊廓がもちこまれたことにより、大きく広がり、解放後も存続した。韓国の軍事政権が制定した「淪落行為等防止法」(1961年)は、女性だけに「淪落」という道徳的レッテルを押し付ける差別的なものだった。この法で性売買を禁止する一方、性売買特定区域を設け、米軍兵士向け基地村女性に性病検査を義務づけるなどの矛盾した政策が
とられた。日本人男性向け買春観光、韓国人男性向け性産業も盛んになり、性売買女性への人権侵害がまかりとおっていた。
 しかし、2000年代に群山市で起こった性売買女性焼死事件をきっかけに、幅広い女性運動がおこり、2004年に新たに「性売買防止法」が制定された。同法の目的は、1)業者・買春者の処罰、2)脱性売買をのぞむ女性たちに向けた資金援助・自立支援だ。各地で、脱性売買を希望する女性たちのための相談所、シェルター、自立支援、アウトリーチ活動が本格化し、現在は有給の活動家が、各地域でそれぞれ20数名ほど活動している。
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(2)若手ジェンダー研究者支援ワークショップ:国際学会等での発表を目指す
大橋史恵会員よりお知らせです。
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「若手ジェンダー研究者支援ワークショップ:国際学会等での発表を目指す」
日時:2019年10月12日(土)午後2時~午後5時
場所:お茶の水女子大学国際交流留学生プラザ 2階多目的ホールB・C

第1部 国際学会に挑戦するために
 「若手ジェンダー研究者が国際学会に挑戦する意義」 
講師:リンダ・グローブ(上智大学名誉教授)
 「パネル参加という方法 ― 国際フェミニスト経済学会(IAFFE)参加の経験から」
   講師:小川真理子(九州大学准教授)
 「情報収集の方法」
   講師:大橋史恵(お茶の水女子大学准教授)・
第2部 グループワーク「パネル参加をシミュレーションする」
 ファシリテーター:嶽本新奈(日本学術振興会特別研究員)
大野聖良(日本学術振興会特別研究員)
          上村陽子(日本学術振興会特別研究員)

共催:ジェンダー史学会、お茶の水女子大学小玉亮子研究室・大橋史恵研究室
後援:フェミニスト経済学会、お茶の水女子大学ジェンダー研究所
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【 公募情報: 1件】
(1)ドイツ・現代日本社会科学学会ジェンダー研究WS報告者募集(8月31日〆切り)
アンドレア・ゲルマー会員よりお知らせです。添付ファイルをあわせてご覧ください。
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11月にドイツ・ルール大学ボーフムで開催予定の現代日本社会科学学会大会
http://vsjf.net/category/conferences/?lang=en&lang=en)が
日本をめぐるジェンダー研究ワークショップの報告者を募集しております。
発表言語はドイツ語、英語、または日本語でも可能です。
アブストラクト(英語のみ)はAnna-Lena von GARNIER
 <garnier★phil-fak.uni-duesseldorf.de>(★→@に変更) まで、締め切りは8月31日です.
CFP (独・英) http://www.phil-fak.uni-duesseldorf.de/oasien/blog/?p=19324
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【 会員の新刊 】
(1)WOMEN IN THEIR ELEMENT出版のお知らせ
川島慶子会員より新刊書 WOMEN IN THEIR ELEMENTのご案内です。
添付ファイルをあわせてご覧ください。
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今年はメンデレーエフによる元素周期律発見150周年記念で、
世界中で元素周期律についての行事や本が出ております。
(つい最近も朝日新聞で前面見開きの記事というか説明があったの
覚えている方もおられると思います)。

これはその、元素発見の長い歴史の中で、じつは女性たちがどういう役割を果たしたのか
という視点から書かれた非常に興味深い企画です。

私も一項目(マリー・アンヌ・ラヴォワジエ)書いておりますので
宣伝よろしくお願いします。
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会員からの催し物・募集等のお知らせについては、当学会は責任を負いません。
また、お問い合わせも当学会主催による催し物・募集等以外については、
各主催者に直接お問い合わせいただけますよう、お願い申し上げます。
                        ジェンダー史学会事務局

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お知らせ(2019年8月号)

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 ジェンダー史学会ニューズレター     2019年8月号

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このニューズレターには、
会員の皆様からお寄せいただいたジェンダー史研究関連の情報
(催事・公募・会員の新刊)を掲載する予定です。
情報をお気軽にお寄せいただければ幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
情報をお持ちの方は、毎月25日までに、
genderhistorynl★gmail.com(★→@に変更)
までメール(テキストファイル)にてお寄せください。
とりまとめて、毎月末に会員の皆様に宛てて配信いたします。
(いただいた情報についてはこちらで編集させていただく可能性があります)
次回の配信日は2019年8月末を予定しております。

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2019年8月号  目次

【  催事情報: 1件  】
(1)総合女性史学会 古代史例会のお知らせ

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【  催事情報: 1件  】
(1)総合女性史学会 古代史例会のお知らせ
テーマ: 古代女帝論の現在
報告者:伊集院葉子
日時: 10月19日(土)午後2時
会場: らぷらす(世田谷区男女共同参画センター)4F第1研修室
お問い合わせ:jimukyoku★sogojoseishi.com(★→@に変更)

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会員からの催し物・募集等のお知らせについては、当学会は責任を負いません。
また、お問い合わせも当学会主催による催し物・募集等以外については、
各主催者に直接お問い合わせいただけますよう、お願い申し上げます。
                        ジェンダー史学会事務局

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お知らせ(2019年7月号)

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このニューズレターには、
会員の皆様からお寄せいただいたジェンダー史研究関連の情報
(催事・公募・会員の新刊)を掲載する予定です。
情報をお気軽にお寄せいただければ幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
情報をお持ちの方は、毎月25日までに、
genderhistorynl★gmail.com(★→@に変更)
までメール(テキストファイル)にてお寄せください。
とりまとめて、毎月末に会員の皆様に宛てて配信いたします。
(いただいた情報についてはこちらで編集させていただく可能性があります)
次回の配信日は2019年7月末を予定しております。

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2019年7月号  目次

【  催事情報: 2件  】
(1)総合女性史学会 地域女性史例会のお知らせ
(2)公開シンポジウム「ジェンダー史から考える女性医療従事者」のご案内

【 公募情報: 1件】
(1)安倍フェローシップ(個人研究プロジェクト支援)公募・申請説明会のご案内


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【  催事情報: 2件  】
(1)総合女性史学会 地域女性史例会のお知らせ
テーマ: 「介護の社会化」と新たな市民社会をめざす女性市民運動の成長―1980~90年代の大阪の運動を事例として― (仮題)
報告者:大森実
日時: 7月21日(日)
会場: らぷらす(世田谷区男女共同参画センター)
お問い合わせ:jimukyoku★sogojoseishi.com(★→@に変更)


(2)公開シンポジウム「ジェンダー史から考える女性医療従事者」のご案内
日時:2019年7月7日(日曜日)10半時~17時半
場所:東京大学 東洋文化研究所 大会議室(3F)
アクセス http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/access/index.html
主催;科研基盤研究A「ジェンダー視点に立つ「新しい世界史」の構想と「市民教養」としての構築・発信」
(研究代表者 三成美保(奈良女子大学))/科研基盤研究A「イスラーム・ジェンダー学の構築のための基礎的総合的研究」(研究代表者 長沢栄治(東京外国語大学))

*会場で10時~10時半まで運営会議を行っておりますので、一般参加者の御入場は10時半となります。

プログラム
10時30分~11時45分 報告1.  鈴木則子(奈良女子大学 生活環境学部)
 「江戸時代の女性医師と婦人医療~近代日本医療環境の前提として
11時45分~12時45分 昼食
 *昼食は、各自ご用意ください。学内の食堂は営業しておりません
12時45分~14時 報告2. 永藤欣久(東洋学園大学 東洋学園史料室)
「近代日本における女性歯科医師の養成 ―旧制東洋女子歯科医学専門学校の事例を通じて」
14時~15時15分 報告3. 阿部奈緒美(奈良女子大学 アジア・ジェンダー文化学研究センター協力研究員)
「明治から昭和初期における大阪の産婆団体史 ―団体運営の自律性と男性医師との関わりに着目して―」
15時15分~15時30分  休憩(15分)
15時30分~16時45分 報告4. 細谷幸子(国際医療福祉大学)
「イラン・イスラーム共和国における女性看護師」
16時45分~17時30分 総合討論

問い合わせ先:イスラーム・ジェンダー科研事務局
                     <islam_gender*ioc.u-tokyo.ac.jp>(*を@に変えてご使用ください)

【 公募情報 : 1件 】
(1)安倍フェローシップ(個人研究プロジェクト支援)公募・申請説明会のご案内
私ども米国社会科学研究評議会(SSRC)と国際交流基金日米センター(CGP)とが共催する安倍フェローシッ
プ・プログラムでは、社会科学および関連分野の個人研究プロジェクトを公募いたしております。学者、研究者、
また学界以外の各分野の専門家からの申請を歓迎します。
申請締め切りは9月1日です。
安倍フェローシップの申請はSSRCのホームページ上
 http://soap.ssrc.org
 にてオンラインで受け付けています。
詳しくは以下をご覧ください。http://www.ssrc.org/fellowships/abe-fellowship/

また、プログラム内容およびオンライン申請についての疑問点にお答えする安倍フェローシップ申請説明会を東
京(7月9日)、大阪(7月11日)で開催をします。応募をお考えの方は是非ご参加ください。
https://www.jpf.go.jp/cgp/fellow/abe/news/briefing190709.html

「東京説明会」
日時:       2019年7月9日(火曜日)13時30分~15時
場所:       国際交流基金(ジャパンファウンデーション)2階 JFICさくらホール
                  東京都新宿区四谷4-4-1
                  http://www.jpf.go.jp/j/access/map.html
講師:       西川 邦夫(2016年安倍フェロー)
                  茨城大学農学部地域総合農学科 准教授

「大阪説明会」
日時:       2019年7月11日(木曜日)17時30分~19時
場所:       関西大学梅田キャンパスKandai MeRise 7階705号室
                  大阪府大阪市北区鶴野町1-5
                  http://www.kansai-u.ac.jp/umeda/access/index.html
講師:       岡本 章(2015年安倍フェロー)
                  岡山大学大学院社会文化科学研究科 教授

参加ご希望の方はEメールまたはファックスで、氏名、所属、電話番号、Eメール、出席を希望する説明会(東京、京都)を明記の上、お申し込みください。

安倍フェローシップについて何かご質問等ございましたら、ご遠慮なくご連絡ください。
どうぞよろしくお願い致します。

米国社会科学研究評議会(SSRC)東京事務所
安倍フェローシップ・プログラム
Tel: (03) 5369-6085    Fax: (03) 5369-6142
Email: mailto:abetokyo★ssrc.org(★→@に変更)

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会員からの催し物・募集等のお知らせについては、当学会は責任を負いません。
また、お問い合わせも当学会主催による催し物・募集等以外については、
各主催者に直接お問い合わせいただけますよう、お願い申し上げます。
                        ジェンダー史学会事務局

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お知らせ(2019年6月号)

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 ジェンダー史学会ニューズレター     2019年6月号

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このニューズレターには、
会員の皆様からお寄せいただいたジェンダー史研究関連の情報
(催事・公募・会員の新刊)を掲載する予定です。
情報をお気軽にお寄せいただければ幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
情報をお持ちの方は、毎月25日までに、
genderhistorynl★gmail.com(★→@に変更)
までメール(テキストファイル)にてお寄せください。
とりまとめて、毎月末に会員の皆様に宛てて配信いたします。
(いただいた情報についてはこちらで編集させていただく可能性があります)
次回の配信日は2019年6月末を予定しております。

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2019年6月号  目次

【  催事情報: 2件  】
(1)国際シンポジウム「踊る中国――都市空間における身体とジェンダー」
(2)総合女性史学会 卒論・修論発表会

【 ジェンダー史学会 事務局より: 1件 】
(1)ジェンダー史学会第16回年次大会自由論題研究発表の募集

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【  催事情報: 2件  】
(1)国際シンポジウム「踊る中国――都市空間における身体とジェンダー」
お茶の水女子大学ジェンダー研究所・中国女性史研究会共催
国際シンポジウム「踊る中国——都市空間における身体とジェンダー」
日時:2019年6月22日(土)13:00~17:00(開場:12:45)
場所:お茶の水女子大学本館306教室
趣旨文:
19世紀末から中国の女性たちは、伝統的な風習であった纏足を解き、都市空間に活動の場を広げていった。このような女性の身体活動の大きな変化を象徴する「踊る」行為に着目し、女子学校の体操、上海のガールズ・ショー・ビジネス、社会主義下の娯楽文化へと生まれ変わった社交ダンスの3側面からの報告を行う。それぞれの「踊る」女性たちを通して見えてくるものは何か、身体とジェンダーの視点から読み解くことを目指す。
【報告】
游鑑明(中央研究院近代史研究所)「近代中国における女子体操」
星野幸代(名古屋大学人文学研究科)「1920-30年代上海ガールズ・ショー・ビジネスの隆盛と衰退」
大濱慶子(神戸学院大学グローバル・コミュニケーション学部)「移動、越境する社交ダンス――上海租界から北京中南海へ」
【コメント】
Jan Bardsley( お茶の水女子大学ジェンダー研究所 )
江上幸子( 中国女性史研究会)
【趣旨説明】前山加奈子( 中国女性史研究会 )
【司会】大橋史恵( お茶の水女子大学ジェンダー研究所 )
【通訳】郭偉、姚毅
※添付のポスターをご参照ください。
※参加ご希望の方は、お茶の水女子大学ジェンダー研究所(IGS)のウェブサイトhttp://www2.igs.ocha.ac.jp/
または ポスター上のQRコードからお申込みください。

(2)総合女性史学会 卒論・修論発表会
総合女性史学会からのお知らせ
卒論・修論発表会
報告者1:生江麻里子(早稲田大学大学院文学研究科日本史学コース 博士後期課程)
報告題:「平安時代の衣服贈与 -男性に贈られる「女装束」を中心に-」
報告者2:村上由季(一橋大学大学院 社会学研究科 修士課程2年)
報告題:「明治後期・大正期における婦人たちの肌-化粧で目指された美的な肌色-」(仮)

日時:6月23日(日曜日)午後1時~5時 
会場:南部労政会館第3会議室
東京都品川区大﨑1-11-1 ゲートシティ大崎 ウエストタワー2階(JR大崎駅徒歩3分)
お問い合わせ:jimukyoku★sogojoseishi.com(★→@に変更)

【 ジェンダー史学会 事務局より: 1件 】
(1)ジェンダー史学会第16回年次大会自由論題研究発表の募集
ジェンダー史学会第16回年次大会自由論題研究発表の募集
趣旨:ジェンダー史学会第16回年次大会は、2019年12月8日(日)に専修大学(神田キャンパス)にて開催される予定です。この大会における自由論題での研究発表(午前10時~午後12時15分の予定)を、会員の皆様から個人とパネルの2形式で募っております。研究発表をご希望の方、またはグループは、2019年6月27日(木)までに下記の要領で大会運営委員会までお申し込み下さい。

形式:
1)個人(時間:発表20分、質疑応答10分)
2)パネル(時間:発表、質疑応答を含め60分。報告者は3名以上で、報告者・司会・ディスカッサントは学会員のみ)

申し込み方法:エントリーシート(添付ファイル参照)に必要事項を記入の上、電子メールまたは郵便(申し込み締切日必着)で大会運営委員会までお申し込み下さい。

司会:個人発表につきましては、大会運営委員会で準備いたします。パネル形式の場合は、発表グループの方でご準備下さい。

申し込み先:
E-mailの場合; gh2019jiyurondai★gmail.com(★→@に変更) 
郵便の場合; 〒112-8610 東京都文京区大塚2-1-1お茶の水女子大学 理学部3号館204
        お茶の水学術事業会内 ジェンダー史学会事務局
        ジェンダー史学会第16回年次大会運営委員会 宛

※なお、研究発表の採否につきましては、2019年7月下旬に、電子メールまたは郵便で通知させていただきます。
時間の制約その他の事情により、やむを得ずお申し込みにお応えできない場合もありますことを、あらかじめご了承下さい。


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会員からの催し物・募集等のお知らせについては、当学会は責任を負いません。
また、お問い合わせも当学会主催による催し物・募集等以外については、
各主催者に直接お問い合わせいただけますよう、お願い申し上げます。
                        ジェンダー史学会事務局

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お知らせ(2019年5月号)

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 ジェンダー史学会ニューズレター     2019年5月号

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このニューズレターには、
会員の皆様からお寄せいただいたジェンダー史研究関連の情報
(催事・公募・会員の新刊)を掲載する予定です。
情報をお気軽にお寄せいただければ幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
情報をお持ちの方は、毎月25日までに、
genderhistorynl★gmail.com(★→@に変更)
までメール(テキストファイル)にてお寄せください。
とりまとめて、毎月末に会員の皆様に宛てて配信いたします。
(いただいた情報についてはこちらで編集させていただく可能性があります)
次回の配信日は2019年5月末を予定しております。

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2019年5月号  目次

【  催事情報: 1件  】
(1)第6回 関西ジェンダー史カフェ

【 ジェンダー史学会 事務局より: 1件 】
(1)ジェンダー史学会第16回年次大会自由論題研究発表の募集

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【  催事情報: 1件  】
(1)第6回 関西ジェンダー史カフェ
関西ジェンダー史カフェ第6回「キューバの現代アートから考える
日時:2019年5月12日(日) 14:00~17:00
場所:キャンパスプラザ京都6F第1講習室(「京都駅」徒歩5分
メイン発表:
岡田有美子さん(インディペンデント・キュレーター)
「キューバの画家」とは誰を指すのか
サブ発表:
喜多恵美子さん(大谷大学教員)
「『統制』と『自由』のはざまでーキューバとDPRK」

企画・司会:北原恵(大阪大学教員)
主催:関西ジェンダー史カフェ
  :基盤研究(C)「「戦争画」概念を問い直す」代表・北原恵

詳細は以下をご覧ください。
https://www.facebook.com/GenderHistoryCafeKANSAI/

■発表1:「キューバの画家」とは誰を指すのか
■概要
キューバにおける現代アートをジェンダーの視点から見る時、何から考えたらいいのでしょうか。コロンブスの到達以降先住民が虐殺され、ほとんど絶滅させられてしまったキューバという島において、「キューバの画家」とは誰から始まり、何を指すのか。そして、「人種差別がない」と理想化され語られることもあるキューバにおける現代の芸術家たちのジェンダー構造はどうなっているのか、また世界に広がるキューバ移民の芸術家たちについて、など様々な観点から考えたいと思います。 1984年に始まり2019年で13回目を迎えるハバナビエンナーレや、私が企画した展覧会を実現するまでのプロセスを踏まえての報告です。
■岡田有美子(おかだ・ゆみこ)
2005年武蔵野美術大学芸術文化学科卒業。現在明治大学理工学研究科建築都市学専攻総合芸術系博士課程在籍。
2005~09年前島アートセンター事務局。 2011~12年文化庁新進芸術家海外研修生としてキューバに滞在。2013年リサーチのためグアテマラに滞在。企画した展覧会に「海の庭-山城知佳子とサンドラ・ラモス」(2017、表参道画廊)、「近くへの遠回り―日本・キューバ現代美術展」(2018、ウィフレドラム現代アートセンター、ハバナ/スパイラル、東京)など。

■発表2:「『統制』と『自由』のはざまでーキューバとDPRKの文化」
■概要:
現存する数少ない社会主義国家であるキューバ共和国と朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)は、共に長年にわたってアメリカと対立関係にあり、経済制裁を受けているという共通点をもっています。資本主義圏から社会主義国家を見た場合、「誤った政治体制」「独裁的な指導者」「自由のない人民」といったマイナスのイメージを附与しがちです。しかしながら、限られた資源を活かし、外部からの強大な圧力に対抗するうえで、ある種の統制は
必要であったともいえます。資本主義圏が批判する社会主義国家の「自由のなさ」は、資本主義圏における「自由」という暴力を映し出すものでもあります。この問題についてさまざまなイメージを見ながら考えていきます。
■喜多恵美子(きだ・えみこ)
大阪大学人間科学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程単位取得退学。1997年から2001年まで大韓民国政府招請奨学生として韓国・弘益大学校大学院美術史学科博士課程で学ぶ。現在、大谷大学文学部教授。


【 ジェンダー史学会 事務局より: 1件 】
(1)ジェンダー史学会第16回年次大会自由論題研究発表の募集
趣旨:ジェンダー史学会第16回年次大会は、2019年12月8日(日)に専修大学(神田キャンパス)にて開催される予定です。この大会における自由論題での研究発表(午前10時~午後12時15分の予定)を、会員の皆様から個人とパネルの2形式で募っております。研究発表をご希望の方、またはグループは、2019年6月27日(木)までに下記の要領で大会運営委員会までお申し込み下さい。

形式:
1)個人(時間:発表20分、質疑応答10分)
2)パネル(時間:発表、質疑応答を含め60分。報告者は3名以上で、報告者・司会・ディスカッサントは学会員のみ)

申し込み方法:エントリーシート(添付ファイル参照)に必要事項を記入の上、電子メールまたは郵便(申し込み締切日必着)で大会運営委員会までお申し込み下さい。

司会:個人発表につきましては、大会運営委員会で準備いたします。パネル形式の場合は、発表グループの方でご準備下さい。

申し込み先:
E-mailの場合; gh2019jiyurondai★gmail.com(★→@に変更) 
郵便の場合; 〒112-8610 東京都文京区大塚2-1-1お茶の水女子大学 理学部3号館204
        お茶の水学術事業会内 ジェンダー史学会事務局
        ジェンダー史学会第16回年次大会運営委員会 宛

※なお、研究発表の採否につきましては、2019年7月下旬に、電子メールまたは郵便で通知させていただきます。
時間の制約その他の事情により、やむを得ずお申し込みにお応えできない場合もありますことを、あらかじめご了承下さい。

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会員からの催し物・募集等のお知らせについては、当学会は責任を負いません。
また、お問い合わせも当学会主催による催し物・募集等以外については、
各主催者に直接お問い合わせいただけますよう、お願い申し上げます。
                        ジェンダー史学会事務局

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お知らせ(2019年4月号)

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 ジェンダー史学会ニューズレター     2019年4月号

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このニューズレターには、
会員の皆様からお寄せいただいたジェンダー史研究関連の情報
(催事・公募・会員の新刊)を掲載する予定です。
情報をお気軽にお寄せいただければ幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
情報をお持ちの方は、毎月25日までに、
genderhistorynl★gmail.com(★→@に変更)
までメール(テキストファイル)にてお寄せください。
とりまとめて、毎月末に会員の皆様に宛てて配信いたします。
(いただいた情報についてはこちらで編集させていただく可能性があります)
次回の配信日は2019年4月末を予定しております。
なお、10連休対応のため、次回2019年5月号に限って
情報掲載希望の締め切りを4月24日(水)といたします。
通常よりも1日早いので、ご注意ください。

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2019年4月号  目次

【  催事情報: 2件  】
(1)第6回 関西ジェンダー史カフェ
(2)横浜ユーラシア文化館「装いの横浜チャイナタウン」展および関連講演会

【 ジェンダー史学会 事務局より: 1件 】
(1)ジェンダー史学会 会員企画の再公募を行います

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【  催事情報: 2件  】
(1)第6回 関西ジェンダー史カフェ
第6回 関西ジェンダー史カフェ(5月12日・京都)のお知らせです。

次回カフェは、5月12日(日) 14~17時にキャンパスプラザ京都6階第1講習室にて開催いたします。報告は、インディペンデント・キュレーターの岡田有美子氏に、長らくキューバに滞在し実践してきた経験をもとに、キューバのアートシーンをめぐるお話をお聞きする予定です。
また、文化としての社会主義を考える視点からハバナの調査をされた喜多恵美子氏の報告もあります。みなさま、奮ってのご参加をお願いします。

詳細は、追って関西ジェンダー史カフェのFBに掲載しますので、どうぞ、ご覧ください。
https://www.facebook.com/GenderHistoryCafeKANSAI/?epa=SEARCH_BOX
キャンパスプラザへのアクセスは、
http://www.consortium.or.jp/about-cp-kyoto/access

(2)横浜ユーラシア文化館「装いの横浜チャイナタウン」展および関連講演会
★横浜ユーラシア文化館企画展
「装いの横浜チャイナタウン―華僑女性の服飾史―」
会期:2019年4月13日(土)~6月30日(日)9:30~17:00
月曜休館
ただし4月26日(金)休館、4月27日(土)から5月6日(日)まで休まず開館
場所:横浜ユーラシア文化館
http://www.eurasia.city.yokohama.jp/

★「装いの横浜チャイナタウン」関連講演会
講師:広岡今日子(中国服コレクター)「旗袍の誕生と変遷」(仮
    伊藤泉美(横浜ユーラシア文化館副館長)「横浜華僑女性の服飾変遷」(仮)
日時:2019年6月9日(日)14:00~16:00 (開場13:30)
会場:横浜情報文化センター6階 情文ホール(横浜ユーラシア文化館隣り)
受講料:500円
申込:事前申込制、定員200名、申込多数の場合は抽選
横浜ユーラシア文化館HPからまたは往復はがきで
   http://www.eurasia.city.yokohama.jp/exhibition/2019qipao_lecture.html
   【申込締切】2019年5月26日(日)必着
※添付のチラシも御参照下さい


【 ジェンダー史学会 事務局より: 1件 】
(1)ジェンダー史学会 会員企画の再公募を行います。
今年度より会員企画の公募を行なっておりますが、この度、再公募をすることとなりました。
再公募期間:3月27日より4月25日まで
なお、助成可能な経費は、会場費、講師謝金(非会員)、交通費(非会員、及び常勤職にない会員)、アルバイト経費、広報費(ポスター/チラシ制作費を含む)、当日資料制作費、物品費、その他です。
詳細についてはジェンダー史学会ウェブサイト「会員企画」ページをご覧ください。
http://ghaj.jp/profile/pg120.html
また不明の点など、詳しいことは、事務局までお問い合わせください。

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会員からの催し物・募集等のお知らせについては、当学会は責任を負いません。
また、お問い合わせも当学会主催による催し物・募集等以外については、
各主催者に直接お問い合わせいただけますよう、お願い申し上げます。
                        ジェンダー史学会事務局

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2019年3月20日水曜日

お知らせ(2019年3月号)

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 ジェンダ学会ニューズレター     2019年3月号

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このニューズレターには、
会員の皆様からお寄せいただいたジェンダ研究関連の情報
(催事・公募・会員の新刊)を掲載する予定です。
情報をお気軽にお寄せいただければ幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
情報をお持ちの方は、毎月25日までに、
genderhistorynl★gmail.com (★→@に変更)
までメール(テキストファイル)にてお寄せください。
とりまとめて、毎月末に会員の皆様に宛てて配信いたします。
(いただいた情報についてはこちらで編集させていただく可能性があります)
次回の配信日は2019年3月末を予定しており、
締め切りは3月25日(月)となります。

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2019年3月号  目次

【  催事情報: 4件  】
(1)関西ジェンダカフェ 第5回研究会「社会学と歴学の対話の試み―見えないものに迫るために―」
(2)「アジアのリプロダクションは今-生殖補助医療とジェンダー」シンポジウム
(3)総合女性学会2018年度大会シンポジウム「ケガレ観の的形成とジェンダー」
(4)立教大学共生社会研究センター主催 公開セミナー 「障害女性の子宮摘出手術はどう語られてきたのか―1960年代と1980年代を中心に―」

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【  催事情報: 4件  】

(1)関西ジェンダカフェ 第5回研究会のご案内
テーマ:社会学と歴学の対話の試み―見えないものに迫るために
報告者:石井香江氏(ジェンダ研究者)
日時:2019年3月2日(土) 14:00-17:00
場所:立命館大学衣笠キャンパス至徳館3F 会議室
概要:電話交換手が「女の仕事」であった事実についてはよく知られているが、その理由や経緯について、必ずしも説得的な説明がなされてきたわけではない。これは男女の能力、身体的特性、職業選択などの「違い」に根ざすものなのだろうか。石井香江著『電話交換手はなぜ「女の仕事」になったのか』は、文献・聞き取り調査を踏まえ、本質主義的に男女の「違い」を前提にするのではなく、「違い」が制度・実践・言説によって下支えされるプロセスに注目している。さらに、ドイツと日本の事例に注目する比較社会の方法で、一国的な枠組みでは見えてこない観点を探り当てている。今回は、本書をまとめる上での困難や試行錯誤を振り返り、社会学と歴学の対話の可能性について考えてみたい。

報告者紹介:石井 香江(ジェンダ研究者)
 1972年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、同志社大学グローバル地域文化学部教員。関心を持つ研究テーマは性別分業のメカニズムとその変容のプロセスその他。著書に『電話交換手はなぜ「女の仕事」になったのか―技術とジェンダーの日独比較社会―』(ミネルヴァ書房、2018)、共著に『ベルリンのモダンガール―1920年代を駆け抜けた女たち―』(三修社、2004)等がある。

(2)「アジアのリプロダクションは今-生殖補助医療とジェンダー」シンポジウム
日時:2019年3月23日(土)13:30~17:00
場所:日本大学文理学部本館二階会議室A
【報告】
日比野由利(金沢大学医学部助教)「アジアの生殖補助医療-生殖医療ツーリズムの拡大から廃止、法制度化へ」
姚 毅(日本大学講師)「生殖補助医療をめぐる法規制の現状と諸問題―中国と台湾を中心に」
【コメント】
仙波由加里(お茶の水女子大学ジェンダー研究所・特任リサーチフェロー)「欧米との比較から」
【討論】
・参加ご希望の方は、kohama1125★hotmail.co.jp (★→@に変更)まで事前にご連絡下さい。
(主催: 科研基盤(B)「東アジアにおける家族とセクシャリティの変容に関する比較的研究」研究代表者:日本大学文理学部・小浜正子)

(3)総合女性学会2018年度大会シンポジウム
総合女性学会 2018年度大会のお知らせ
<日 時>    2019年3月24日(日)  9 :50~17:30
<会 場>    昭和女子大学 7号館6S03 
<テーマ> 「ケガレ観の歴的形成とジェンダー」
<スケジュール>
   10:55~11:00 趣旨説明(長島淳子代表)
 11:00~12:00 片岡耕平氏「日本古代・中世における「女性の穢」」
 13:00~14:00 今西一氏 「大相撲と女性の「ケガレ」」
   14:10~15:10 池川玲子氏「高校野球と女子―禁制と解禁をめぐる百年
 15:10~15:25 米田佐代子氏(コメント)
 15:45~17:10 質疑・討論
 17:30~19:30  懇親会

<報告要旨>
◆古代・中世 片岡 耕平氏「日本古代・中世における「女性の穢」」
本報告の目的は、出産や月経といった女性特有の生理現象を不浄視する「女性の穢」観が成立する過程を明らかにすることである。この観念が、歴的所産であることを示したいと思う。成立の過程を辿るに際して、1) 9世紀以前、2)9世紀前半以降、3) 12世紀以降、という3つの時期区分を設定する。1)は、料上で「穢」と表記される多様な概念が存在するものの「女性の穢」は不在であった時期、2)は、その多様な概念の一部が、出産・月経などを不浄とする観念へと転化する時期に当たる。1)から2)への展開をもって「女性の穢」観の成立とする立場は、少なくとも歴学研究者の間では一般的である。報告では、この通説の見直しの必要を提起する。すなわち、2)で成立する観念が、「女性の穢」と呼ぶに相応しいものではないこと、むしろ3)こそが、その成立時期であったことを論証したいと考えている。
〈参考文献〉
西山良平「王朝都市と《女性の穢れ》」(女性総合研究会編『日本女生活1 原始・古代』東京大学出版会、1990年)
脇田晴子「性別役割分担と女性観」(同『日本中世女性の研究 性別役割分担と母性・家政・性愛』東京大学出版会、1992年)
服藤早苗「斎宮の忌詞と女性穢観の成立」(後藤祥子編『平安文学と隣接諸学6 王朝文学と斎宮・斎院』竹林舎、2009年)

◆近世・近代 今西 一氏 「大相撲と女性の「ケガレ」」
昨今の異常な女性差別は、「市民社会」の底に沈んでいた憎悪や差別が、一度に吹き出しているように見える。
報告のテーマである大相撲での「神聖」な土俵に女性をあげないとして、緊急の看護師の医療行為やわんぱく相撲の子どもまでも排除したことから、大相撲の体質―暴力性、男尊女卑などが白日の下にさらされるようになった。特にここ数年、ジャーナリスト伊藤詩織へのレイプ事件、財務省トップのセクハラ事件、杉田議員のLGBT攻撃とそれに追随する自民党議員の発言、医学部の女性、浪人差別など、日本社会の根底にあったヘドロが表
面化してきている。
 本報告では、60年代、横井清、高取正男らが提起し、黒田俊男、網野善彦、大山喬平らによって体系化された「ケガレ」論が、近世では塚本明らによって発展させられながら、近代ではまともに議論されていないことに、まず疑問を呈したい。近代は、民俗学の膨大な業績があるが、なぜか民俗学と部落研究には断絶があり、博識の宮田登でさえ十分に踏み込むことはなかった。大相撲や女相撲などを具体的な素材に使いつつ、近代に「ケガレ」論を導入する必要性を考えてみたい。
〈参考文献〉
今西一『文明開化と差別』(吉川弘文館、2017年)
今西一『近代日本の差別と性文化』(雄山閣、2004年)
今西一『近代日本の差別と村落』(雄山閣、1993年)

 ◆現代 池川 玲子氏「高校野球と女子―禁制と解禁をめぐる百年
「甲子園」の名で呼ばれる高校硬式野球部全国大会。その百年、コーラスガール、女子マネ、チアリーダーなど、男子選手のためにさまざまな役割を担う女子を選択的に導入してきた歴でもある。また、この大会には女子の部が存在しない。女子選手の出場も認められない。すなわち「甲子園」とは、男女を「戦う性/支える性」に二分し、さらに女性を「母性/エロティックな性」に分断する近代国家の統治システムのみごとな縮図と
なっている。さらに、女子を締め出しているグラウンドは、大会関連文書においてしばしば、「純真なプレーの場」と表現される。「甲子園」は、中心=清浄、周縁=不浄という二項対立によって創出・維持されるケガレのシステムと共通する構造を有している可能性がある。
本報告では、以上のポイントに留意しつつ、高校野球における女子の「禁制と解禁」を通じて、若年層でジェンダーが再生産されるメカニズムについて検討する。
〈参考文献〉
池川玲子「甲子園のパンチラ――女子応援団の衣服から見る高校野球の歴」(武田佐知子編『着衣する身体と女性の周縁化』(思文閣出版、2012年)
江刺正吾『女性スポーツの社会学』(不昧堂出版、1992年)
中村哲也『学生野球憲章とはなにか――自治から見る日本野球(青弓社、2010年)

[参加申し込み等](〆切 3月12日)
下記の要領で、総会・大会・懇親会の出欠をお知らせ下さい。
・メール jimukyoku★sogojoseishi.com (★→@に変更)
            (件名に「大会申し込み」と明記)
・はがき 〒154-8533 世田谷区太子堂 1-17-57 
         昭和女子大学総合教育センター 友野清文宛

・お名前(フリガナ)
・ご住所
・電話・ファックス番号
・総会(出席・欠席)
・大会(参加・不参加)
・懇親会(参加・不参加)

・ 参加費
会員・一般 1000円 学生・院生  500円
・懇親会費
会員・一般 3500円 学生・院生 2000円
・昼食は各自でご用意下さい。

[アクセス]https://office.swu.ac.jp/campusmap/
     地下鉄  東急田園都市線(半蔵門線直通)「三軒茶屋」駅下車、徒歩7分。
     バ ス  ・渋谷駅から下記方面行きを利用し「昭和女子大」下車。
          (上町・等々力・田園調布・二子玉川・成城学園など)
            ・目黒駅・祐天寺駅から三軒茶屋行きを利用し「三軒茶屋」下車。
            ・下北沢駅から駒沢陸橋行きを利用し「三軒茶屋」下車。

(4)立教大学共生社会研究センター主催 公開セミナー
「障害女性の子宮摘出手術はどう語られてきたのか ―1960年代と1980年代を中心に―」
日時:2019年3月24日(日) 14:00~17:00(13:30開場)
場所:立教大学池袋キャンパス 5号館第1・2会議室
報告者:鈴木雅子「1960年代の当事者、親、関係者が語る子宮摘出手術」
             瀬山紀子「捉え返し、問い直す語り 80年代の障害女性たちの語りから」
申込みについて:事前申込み不要、入場無料
問合せ先:立教大学共生社会研究センター(03-3985-4457)

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会員からの催し物・募集等のお知らせについては、当学会は責任を負いません。
また、お問い合わせも当学会主催による催し物・募集等以外については、
各主催者に直接お問い合わせいただけますよう、お願い申し上げます。
                        ジェンダ学会事務局

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