2014年7月26日土曜日

お知らせ(2014年8月)

ジェンダー史学会ニューズレター        2014年8月号

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このニューズレターには、会員の皆様からお寄せいただいたジェンダー史研究
関連の催事の情報のほか、公募や出版の情報などさまざまなジェンダー史研
究関連の情報を掲載する予定です。
情報をお気軽にお寄せいただければ幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。
情報をお持ちの方は、毎月25日までに、
genderhistory1@khh.biglobe.ne.jp
までメール(テキストファイル)にてお寄せください。とりまとめて、毎月末に会員の
皆様に宛てて配信いたします。
次回の配信日は2014年8月末を予定しており、締め切りは8月25日(月)となり
ます。

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2014年8月号  目次

【 ジェンダー史学会からのお知らせ:0件 】

【  催事情報:2件  】
(1) 総合女性史学会 9月例会(古代中世史)
     日時:2014年9月20日(土)13:30~17:00
     会場:文京区男女平等センター

(2)I&G研究会例会
    日時:2014年9月21日(日)13:00~17:30
         場所:上智大学

【  その他のお知らせ:0件  】

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【 ジェンダー史学会からのお知らせ 】

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【  催事情報  】

(1)総合女性史学会 9月例会(古代中世史)
   報告者:田中禎昭
   タイトル:「古代戸籍にみる年齢原理――統計学的分析から」
    日時:2014年9月20日(土)13:30~17:00
    会場:文京区男女平等センターD研修室
  
(2)I&G研究会例会
      日時:2014年9月21日(日)13:00~17:30
      場所:上智大学・10号館3階、301号教室(四ツ谷駅徒歩5分)
      http://www.sophia.ac.jp/jpn/info/access/accessguide/access_yotsuya
     ■13:00~13:45 全体会議
   ■14:00~15:40 発表1:
       ラワンチャイクン寿子(福岡アジア美術館学芸員)
      「「東京・ソウル・台北・長春ー官展にみる近代美術」展を振り返って」
       コメンテーター:金惠信(青山学院大学講師)
      ■15:50~17:30 発表2:
       宮下美砂子(千葉大学人文社会科学研究科博士後期課程)
      「「主婦論争」から再考するいわさきちひろの画業」
       コメンテーター:坂本淳子(絵本研究者)
       総合司会:北原恵

     ーーーーーーーーーー(発表要旨)ーーーーーーーーーーーー
   【発表1要旨】
    ラワンチャイクン寿子「「東京・ソウル・台北・長春ー官展にみる近
    代美術」展を振り返って」
    今年(2014年)、全国を巡回した展覧会「官展にみる近代美術―東京 ・ソウル・
  台北・長春」について、主担当の学芸員が展覧会を振り返りあらめて企画の意
  味を考察する。同展覧会は、20世紀前半の日本、 韓国[旧朝鮮]、台湾、中国
   東北部[旧満洲]で開かれた官設の公募美術展覧会(官展)をとおして、これら
   の地域の美術の近代化を紹介する初めての展覧会であった。当時、朝鮮や台
   湾、満洲は、日本の統治下・影響下にあり、日本式の制度やインフラが整備さ
   れていた。美術においても、1907年に東京で始まった文部省美術展覧会の制
   度が各地に導入され、1922年にソウル[旧京城]で朝鮮美術展覧会が、1927年
   に台北で台湾美術展覧会が、1938年に長春[旧新京]で満洲国美術展覧会が
   始まっている。発表では、福岡アジア美術館のラワンチャイクン寿子氏が企画
   の趣旨と準備経緯を説明するとともに、展覧会批評や反省点を報告する予定
   である。コメントは企画を助けた金惠信氏。

   【発表2要旨】
    宮下美砂子「主婦論争」から再考するいわさきちひろの画業
    現在日本で最も人気の高い絵本画家の一人として知られるいわさきちひろ
   (1918~74)は、滲みやぼかしを多用した画風と、彼女の「生来的な母性」の発
    露として描かれた「愛らしい」子ども像によって人気を博したとされてきた。本発
    表では、定型化の感が否めないいわさき作品に対する評価・言説の再検討を
    試みる。その際、「絵本を買い与える」主体であり教育的役割を果たす母の存
    在、同時にいわさき作品を掲載する出版物の購買者層の中核を占めていた
    1950~70年代前半の 「主婦」の存在に着目する。戦後、「主婦」という女性の
    在り方は社会の関心を集めた。その中でも賃労働に全く従事しない「専業主
    婦」が次第に増加し、1970年代前半には過去最大の人数となる。1953年に発
    表された石垣綾子の「主婦という第二職業論」を皮切りに、その存在の是非や
    意義を巡って度重なる「主婦論争」が持ち上がり、現代においてもその結論は
    持ち越されている。今回は、戦後から高度成長期にかけての第一~第三次主
    婦論争における各々の主張と、これらの「論争」が繰り広げられた時代に並行し
   て展開したいわさきちひろの画業の照合をおこなう。戦後日本社会、そしていわ
    さき作品の最大の受容者と想定される主婦自身は、どのような「主婦像」を抱い
    ていたのだろうか。その変化を視野に入れ、主婦論争の論点といわさきの画業
   (画題や画風、そして発表媒体の推移)との間にみられる相互関係を解明し、い
    わさきに対する従来の言説・評価とは異なる側面を提示することが、本発表の
    目的である。
    ===================
    北原恵 KITAHARA Megumi
    e-mail: kitahara@let.osaka-u.ac.jp
    HP: www.genderart.jp
    大阪大学大学院文学研究科・文学部
    〒560-8532 大阪府豊中市待兼山1-5
    Graduate School of Osaka University,
    1-5, Machikaneyama, Toyonaka City, Osaka 560-8532, Japan

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【  その他のお知らせ  】

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    会員からの催し物・募集等のお知らせについては、当学会は責任を負いません。
また、お問い合わせも当学会主催による催し物・募集等以外については、各主催者
に直接お問い合わせいただけますよう、お願い申し上げます。
 
                                                           ジェンダー史学会事務局

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