2014年8月26日火曜日

お知らせ(2014年9月)

ジェンダー史学会ニューズレター        2014年9月号
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このニューズレターには、会員の皆様からお寄せいただいたジェンダー
史研究関連の催事の情報のほか、公募や出版の情報などさまざまなジェ
ンダー史研究関連の情報を掲載する予定です。
情報をお気軽にお寄せいただければ幸いです。何卒よろしくお願い申し
上げます。
情報をお持ちの方は、毎月25日までに、
genderhistory1@khh.biglobe.ne.jp
までメール(テキストファイル)にてお寄せください。とりまとめて、
毎月末に会員の皆様に宛てて配信いたします。
次回の配信日は2014年9月末を予定しており、締め切りは
9月25日(木)となります。

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2014年9月号  目次

【 ジェンダー史学会からのお知らせ:0件 】

【  催事情報:5件  】

(1) 総合女性史学会 9月例会(古代中世史)
     日時:2014年9月20日(土)13:30~17:00
     会場:文京区男女平等センター

(2)I&G研究会例会
    日時:2014年9月21日(日)13:00~17:30
       会場:上智大学

(3)VAWW RAC 総会シンポジウム
    日時:2014年9月27日(土)13:00~16:30
    会場:早稲田奉仕園 スコットホール

(4)オーラル・ヒストリー総合研究会 第30回例会
    日時:2014年9月21日(日)13:30~16:30
    会場:アカデミー茗台
 

(5)女性史総合研究会9月例会
    日時:2014年9月20日(土) 13:30~17:00
       会場:京都アスニ- 

【  その他のお知らせ:0件  】

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【 ジェンダー史学会からのお知らせ 】

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【  催事情報  】

(1)総合女性史学会 9月例会(古代中世史)

   報告者:田中禎昭
   タイトル:「古代戸籍にみる年齢原理――統計学的分析から」
    日時:2014年9月20日(土)13:30~17:00
    会場:文京区男女平等センターD研修室
  
(2)I&G研究会例会
   日時:2014年9月21日(日)13:00~17:30
      場所:上智大学・10号館3階、301号教室(四ツ谷駅徒歩5分)
      http://www.sophia.ac.jp/jpn/info/access/accessguide/access_yotsuya
      ■13:00~13:45 全体会議
   ■14:00~15:40 発表1:
       ラワンチャイクン寿子(福岡アジア美術館学芸員)
      「「東京・ソウル・台北・長春ー官展にみる近代美術」展を振り返って」
       コメンテーター:金惠信(青山学院大学講師)
     ■15:50~17:30 発表2:
       宮下美砂子(千葉大学人文社会科学研究科博士後期課程)
       「「主婦論争」から再考するいわさきちひろの画業」
       コメンテーター:坂本淳子(絵本研究者)
       総合司会:北原恵

     ーーーーーーーーーー(発表要旨)ーーーーーーーーーーーー
   【発表1要旨】
    ラワンチャイクン寿子「「東京・ソウル・台北・長春ー官展にみる近
    代美術」展を振り返って」
    今年(2014年)、全国を巡回した展覧会「官展にみる近代美術―東京
    ・ソウル・台北・長春」について、主担当の学芸員が展覧会を振り返
    りあらめて企画の意味を考察する。同展覧会は、20世紀前半の日本、
    韓国[旧朝鮮]、台湾、中国東北部[旧満洲]で開かれた官設の公募
    美術展覧会(官展)をとおして、これらの地域の美術の近代化を紹介
    する初めての展覧会であった。当時、朝鮮や台湾、満洲は、日本の統
    治下・影響下にあり、日本式の制度やインフラが整備されていた。美
    術においても、1907年に東京で始まった文部省美術展覧会の制度が各
    地に導入され、1922年にソウル[旧京城]で朝鮮美術展覧会が、1927
    年に台北で台湾美術展覧会が、1938年に長春[旧新京]で満洲国美術
    展覧会が始まっている。発表では、福岡アジア美術館のラワンチャイ
    クン寿子氏が企画の趣旨と準備経緯を説明するとともに、展覧会批評
    や反省点を報告する予定である。コメントは企画を助けた金惠信氏。

   【発表2要旨】
    宮下美砂子「主婦論争」から再考するいわさきちひろの画業
    現在日本で最も人気の高い絵本画家の一人として知られるいわさきち
    ひろ(1918~74)は、滲みやぼかしを多用した画風と、彼女の「生来
    的な母性」の発露として描かれた「愛らしい」子ども像によって人気
    を博したとされてきた。本発表では、定型化の感が否めないいわさき
    作品に対する評価・言説の再検討を試みる。その際、「絵本を買い与
    える」主体であり教育的役割を果たす母の存在、同時にいわさき作品
    を掲載する出版物の購買者層の中核を占めていた1950~70年代前半の
   「主婦」の存在に着目する。戦後、「主婦」という女性の在り方は社会
    の関心を集めた。その中でも賃労働に全く従事しない「専業主婦」が
    次第に増加し、1970年代前半には過去最大の人数となる。1953年に発
    表された石垣綾子の「主婦という第二職業論」を皮切りに、その存在
    の是非や意義を巡って度重なる「主婦論争」が持ち上がり、現代にお
    いてもその結論は持ち越されている。今回は、戦後から高度成長期に
    かけての第一~第三次主婦論争における各々の主張と、これらの「論
    争」が繰り広げられた時代に並行して展開したいわさきちひろの画業
    の照合をおこなう。戦後日本社会、そしていわさき作品の最大の受容
    者と想定される主婦自身は、どのような「主婦像」を抱いていたのだ
    ろうか。その変化を視野に入れ、主婦論争の論点といわさきの画業
   (画題や画風、そして発表媒体の推移)との間にみられる相互関係を解
    明し、いわさきに対する従来の言説・評価とは異なる側面を提示する
    ことが、本発表の目的である。
    ===================
    北原恵 KITAHARA Megumi
    e-mail: kitahara@let.osaka-u.ac.jp
    HP: www.genderart.jp
    大阪大学大学院文学研究科・文学部
    〒560-8532 大阪府豊中市待兼山1-5
    Graduate School of Osaka University,
    1-5, Machikaneyama, Toyonaka City, Osaka 560-8532, Japan

(3)2014年 VAWW RAC(「戦争と女性への暴力」リサーチアクションセンター)
      総会シンポジウム
   日・韓大学生の「慰安婦」問題意識調査報告

   「慰安婦」問題を巡っては、強制性を否定する言説は後を絶たず、ネット
   には否定的情報があふれ、教科書の「慰安婦」記述も消え、学校で教わる
   機会すら失われていく中、何が本当なのか知りたくても知る機会すら得ら
   れない・・・。このような状況は、若い世代の歴史認識にどのような影響
   を与えているのでしょうか?そこで、VAWW RACは、若い世代が日本軍「慰
   安婦」問題についてどのような知識・認識を持っているのか、どのような
   解決を考えているのかを調べるため、日本・韓国の大学教員の方々の協力
   を得て、4000人を越える日本と韓国の大学生を対象にアンケート調査を実
   施しました。
   シンポジウムでは、韓国から河棕文先生をお迎えして韓国の大学生の
 「慰安婦」問題認識についてお話いただくとともに、日本の大学生につい
  ては、それぞれの専門の立場から5人の方々にアンケート項目を開設の上、
  結果を分析していただき、日韓双方の結果を比較・検討します。そこから
   浮き彫りにされる課題を皆さんと共に考えたいと思います。
     多くの皆さんのご参加をお待ちしています。

   日時:9月27日(土)13:00~16:30(12:30 開場)
   会場:早稲田奉仕園 スコットホール
  ■東京メトロ東西線「早稲田」駅より徒歩5分
  ■JR山手線・西武新宿線「高田馬場」駅より早稲田大学正門行きバスで
        「西早稲田」下車
   *資料代1000円(会員900円)

   ■ 河棕文(ハンシン大学校教授)「韓国の大学生のアンケート調査報告」
   ■ 日本の大学生のアンケート調査報告
   ・川上詩朗(吉見裁判弁護団)
     『慰安婦』裁判を闘ってきた弁護団の立場から」(仮)
   ・中西新太郎(横浜市立大学教授)「若者論の立場から」(仮)
   ・小野沢あかね(立教大学教授)
     「公娼制度と日本人『慰安婦』研究から」
   ・平井和子(一橋大学ジュニア・フェロー)
     「戦後の性意識との関わりから」(仮)
   ・金富子(東京外国語大学教授)「日韓大学生の比較検討」

  主催:「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクションセンター(VAWW RAC)
     Tel/Fax:03-3818-5903    http://vawwrac.org
 
(4)オーラル・ヒストリー総合研究会 第30回例会

  日時:2014年9月21日(日)13:30~16:30
  会場:アカデミー茗台(地下鉄丸の内線茗荷谷駅徒歩10分
              または バス「小石川4丁目」徒歩3分)
  テーマ 在日女性の聞き書き
  報告 梁 裕河   
        「なぜ在日女性の聞き書きを始めるようになったか」
     大場小夜子 
        「歴史の隅におかれてきた在日女性たちの人生を書き、残したい」
     渡邊泰子 
       「高麗博物館のボランティア活動で経験したこと」
  「在日女性の個々の体験を通して見えてきたものは何か。彼女らから学び、
   その生き方に深く共鳴できる何かを、作り上げていくことが求められてい
   るのではないだろうか」
  連絡先  宮崎黎子 miyazaki.reiko@beige.plala.or.jp   
             03-3882-8576

(5)女性史総合研究会9月例会
  日時:2014年9月20日(土) 13:30~17:00
   会場:京都アスニ- 
   報告者: 飯田貴子氏
  「スポーツとジェンダーに関して」
   スポーツとジェンダーについて、これまでの研究成果をもとに、歴史的な
   流れと現代のスポーツ界のジェンダー的課題についてお話していただきます。
   女性史総合研究会
   上野裕子
   住所:兵庫県尼崎市武庫之荘5-44-21
   roko-ue21@keb.biglobe.ne.jp
   携帯:090-5643-7514

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【  その他のお知らせ  】

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 会員からの催し物・募集等のお知らせについては、当学会は責任を負いま
せん。また、お問い合わせも当学会主催による催し物・募集等以外について
は、各主催者に直接お問い合わせいただけますよう、お願い申し上げます。
 
                       ジェンダー史学会事務局

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