2015年11月26日木曜日

「お知らせ」(2015年12月号)

ジェンダー史学会ニューズレター        2015年12月号
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このニューズレターには、会員の皆様からお寄せいただいたジェンダー
史研究関連の催事の情報のほか、公募や出版の情報などさまざまなジェ
ンダー史研究関連の情報を掲載する予定です。
情報をお気軽にお寄せいただければ幸いです。何卒よろしくお願い申し
上げます。
情報をお持ちの方は、毎月25日までに、
genderhistory1@khh.biglobe.ne.jp
までメール(テキストファイル)にてお寄せください。とりまとめて、
毎月末に会員の皆様に宛てて配信いたします。
次回の配信日は2015年12月末を予定しており、締め切りは
12月25日(金)となります。

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2015年12月号  目次


【 ジェンダー史学会からのお知らせ:1件 】


(1)2015年度 第12回ジェンダー史学会年次大会
   詳細はhttp://ghaj.jp/


【  催事情報:2件  】  
   
(1)被爆70年 ジェンダー・フォーラム in 広島 <添付あり>
      日時:2015年12月19日(土)・20日(日)
      場所:広島市留学生会館


(2)第1回ジェンダーとアメリカ研究会
   日時:2015年12月12日(土)15:00~18:00
   場所:立教大学池袋キャンパス

【  その他のお知らせ:1件  】


(1)2017年バークシャー女性史会議発表者公募のお知らせ 


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【 ジェンダー史学会からのお知らせ 】


(1)2015年度 第12回ジェンダー史学会年次大会
   詳細はhttp://ghaj.jp/


【  催事情報  】
                                      
(1) 見る!聴く!話す!被爆70年 ジェンダー・フォーラム in 広島
    Gender Forum in Hiroshima
       2015年12月19日(土) 9:15-17:15(懇親会18:00-19:30)
               ・20日(日)10:00-19:30
       場所:広島市留学生会館
            (広島市南区荒神町1-1:広島駅南口より徒歩8分)
       主催:被爆70年・ジェンダー・フォーラム in 広島実行委員会 
      【連絡先】 TEL : 082-211-0266 / E-mail : kazokusha@enjoy.ne.jp
                 中村隆子基金・ジェンダー平等をめざす藤枝澪子基金
                ・ヒロシマピースグラント2015助成金取得
      【参加費用】2日通し券3000円(学生2000円)
                ・1日のみ1800円(学生1000円)
                ・懇親会1000円(軽食・飲み物)
          弁当代(昼)1個700円
                      (お茶付き、19・20両日とも、要事前申し込み)
       ※第一次締め切り11月末
      ※保育あり(無料、子どもは6か月~未就学児、19・20両日とも、
                   要事前申込み)
      【申し込み方法】郵便振替口座 01360-4-104253
        銀行からの振込口座 一三九店 当座0104253
        名義:被爆70年ジェンダーフォーラムin広島
      【詳細パンフレットPDF】http://hirojoken.sakura.ne.jp/
      〈思考する広島へ〉
        1945年8月6日、アメリカによって原子爆弾が投下された広島は、
      今日では「緑と水の美しい街=国際平和文化都市」となり、原爆
      による被害地として世界に向けて「平和希求メッセージ」を発信
      している。しかし、その「国際」「平和」「文化」の内実は問わ
      れることなく、ひたすら「ノー・モア・ヒロシマ」と叫ぶだけの
      スローガン都市になっているようにも見える。本フォーラムは
     「ジェンダー視点だけでは世界は語れないが、ジェンダー視点なし
      でも世界は語れない」ということを共通認識とし、「廣島・ヒロ
      シマ・広島」をジェンダー視点で検証する。そして、これまでと
      は違った「平和」への回路を拓くために、「ヒロシマという視座
      の可能性」を探る試みである。
       広島は、「記憶と忘却」という問題に満ちている。たとえば、
      被爆や原爆表象が無罪無垢の女性被害者として「女性化」「母性
      化」される傾向にあること、広島の被害が強調されることで加害
      の側面が不可視化されること、被害者を「日本人」だけに捉えが
      ちなこと、呉・岩国という日・米基地を周辺に持つ広島で性暴力
      事件が起きていてもほとんど問題にされないことなど。こうした
      傾向は、私たちの現在・未来の何を開き、閉ざしたのだろうか。
      そして広島は、現在「戦争をする国づくり」に邁進する日本政府
      にあらがう力となり得ているのだろうか。
       これまでもジェンダー視点からの問題提起は少なからず行われ
      てきたが、被爆から70年の節目を迎える今日においてさらにそれ
      を推し進めたい。そして図らずもジェンダー視点が不十分である
      がゆえに、誰と、何と出会い損ねていたのかを検証し、新たな連
      帯への道を拓く。そのための強力な〈磁場〉となるべく、これま
      でジェンダー視点やフェミニズムに関心を持ってきた、あるいは
      持とうとする市民、学生、研究者らが集い、〈思考する広島〉へ
      と一歩をすすめる。
     《第1日目: 12月19日(土)》
      ⑴ 「廣島・ヒロシマ・広島」についてのもうひとつの語り
           ――司会:木村尚子(広島市立大学)
       広島では1950年代初めから、ヒロシマの表象として「記憶の女
      性化」、「平和の母性化」が際立ってきた。「原爆乙女」「嵐の中の
      母子像」「サダコ」「夢千代日記」などがその一例として挙げられ
      るのではないか。一方、軍港都市・呉は、10年前に開館した大和
      ミュージアムに象徴されるように、「記憶の男性化」が進行して
      いるように見える。はたしてこの広島と呉のあいだは無関係と言
      えるのか。こうしたジェンダー化された平和言説や原爆表象、都
      市表象が繰り返されることによって、何が不可視化され、どんな
      政治性が生まれてきたのかを考える。
     
      登壇者:高雄きくえ(ひろしま女性学研究所)/
              河口和也(広島修道大学)/
              森田裕美(中国新聞記者)/北原恵(大阪大学)/
              中岡志保(施設職員)/平井和子(一橋大学)
      ⑵ つながるために そのⅠ――司会:有元伸子(広島大学)
       1950年半ば「原子力の平和利用」推進の一翼を担い、1970年代
      になってようやく在韓被爆者支援運動が起きた広島。そして今も日
      米の深い傷を背負う沖縄と被爆地広島との関係はいかなるものだっ
      たのか。マイノリティと連帯してきたとは決して言えない歴史をも
      つ広島は、在日・在韓朝鮮人被爆者、東日本大震災による重大な原
      発事故に苦しむ福島の人々、辺野古への米軍新基地・高江へのヘリ
      パッド基地建設阻止で闘い続ける沖縄の人々――こうした人々のア
      イデンティティ・闘い・表象もまたジェンダーの要素を帯びている
      ――とどのような形でつながることができるのだろうか。その回路
      を探る。 
      登壇者:梁東淑(大阪大学)/安錦珠(広島理論・動態研究所)/
              ウルリケ・ヴェール(広島市立大学)
              /木村朗子(津田塾大学)/新城郁夫(琉球大学)
              /村上陽子(成蹊大学)/東琢磨(批評家)
     《第2日目:12月20日(日)》
      ⑶ つながるために そのⅡ
         ――司会:安錦珠(広島理論・動態研究所)
       戦争を終わらせるための正当な手段だった、と原爆の使用を正当
      化するアメリカ。そのアメリカの核の傘の下にいながら、核兵器廃
      絶を訴え続ける日本。原爆投下を日本の植民地支配の帰結と捉え、
      それによって解放されたと考えるアジアの人々。こうした引き裂か
      れた状況と向き合い、対米従属に突き進むことなく、東アジアとの
      つながりのなかにヒロシマを位置づけることはできるのだろうか。
      ジェンダーとの絡み合いや国家・国境を横断するフェミニズムの試
      みについても考察しながら、その可能性を考える。
     
       登壇者:高橋博子(明治学院大学国際平和研究所研究員)/
               直野章子(九州大学)/鄭暎恵(大妻大学)/
               アンドレア・ゲルマー(九州大学)/阿部小涼(琉球大学)
      ⑷ フェミニズムと民族・国家・戦争―ヒロシマという視座の可能性
         ――司会:ヴェール・ウルリケ(広島市立大学)
        敗戦後の女性の参政権獲得は、在日朝鮮人の権利剥奪と表裏一体
       であったこと、女性は「平和を願う存在」だけではなく「戦争のチ
       アガール」でもあったこと、そして日米軍人のための「慰安婦」制
       度を受容してきたことなどを考えれば、「女」に位置づけられ、
      「女」(または「婦人」)として運動してきた人々も国民・民族に
       依拠し、国家と共犯関係にあったことは否定できない。それらの矛
       盾にも目を向けながらフェミニズムや女性平和運動を語り直し、ヒ
       ロシマを語る新たな視点、つまり、ジェンダー・セクシュアリティ
       ・民族・階級などを交差させながら、それらのカテゴリーに敏感な
      「ヒロシマの視座」を紡ぎだす。そしてこうした作業を通して、
      〈わたし〉たちはどのような回路を拓けば、ヒロシマを個の生存と深
       い関わりを持つ課題として捉えうるのか、さらに個々の〈わたし〉
       たちはどのようにつながりうるのかについて考える。「思考する広
       島」へ、一歩でも近づくために。
       登壇者:米山リサ(トロント大学)/
                マヤ・モリオカ・トデスキーニ(ジュネーブ大学)/
                上野千鶴子(立命館大学)/加納実紀代(女性史研究者)
      ⑸ 2日間の全体討論

(2)第1回ジェンダーとアメリカ研究会     「アメリカ合衆国における同性婚と憲法」
   
日時:2015年12月12日(土)15:00~18:00


場所:立教大学池袋キャンパス11号館3階A303教室
   http://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/campusmap/


 趣旨: 2015年6月、アメリカ合衆国最高裁は同性婚を認容する判決を下しました。本報告では憲法学の観点から、本判決に至るまでのアメリカ合衆国における同性婚や同性愛者の権利に関する判例等を分析し、本判決の意義と課題について検討します。


講師: 白水 隆 氏(帝京大学法学部法律学科講師)


 コメンテーター: 西山 隆行 氏(成蹊大学法学部教授)


司会: 佐々木 卓也(立教大学法学部教授)


主催: 立教大学アメリカ研究所


事前申込制としておりますので、参加ご希望の方は、Eメールにて立教大学アメリカ研究所(ramins@rikkyo.ac.jp)までご氏名、ご所属、連絡先(E-mailアドレス)を明記してお申し込みください(参加無料)。

連絡先:立教大学アメリカ研究所
      tel: 03-3985-2633 fax: 03-3985-0279 e-mail: ramins@rikkyo.ac.jp
      website: http://www.rikkyo.ac.jp/research/laboratory/IAS/

【  その他のお知らせ  】


(1)2017年バークシャー女性史会議発表者公募のお知らせ 
 
   2017年6月1日~4日まで、ニューヨーク州のHofstra University
    で開かれる第17回バークシャー女性史会議が発表者の公募を始めました。
    応募の締め切りは2016年1月15日です。
  詳細は
   http://2017berkshireconference.hofstra.edu/call-for-papers/
  をご参照ください。


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 会員からの催し物・募集等のお知らせについては、当学会は責任を負いま
せん。また、お問い合わせも当学会主催による催し物・募集等以外について
は、各主催者に直接お問い合わせいただけますよう、お願い申し上げます。
 
                       ジェンダー史学会事務局