2013年4月26日金曜日

お知らせ(2013年5月)
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ジェンダー史学会ニューズレター      2012年5月号
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このニューズレターには、会員の皆様からお寄せいただいたジェンダー
史研究関連の催事の情報のほか、公募や出版の情報などさまざまなジェ
ンダー史研究関連の情報を掲載する予定です。
情報をお気軽にお寄せいただければ幸いです。何卒よろしくお願い申し
上げます。
情報をお持ちの方は、毎月25日までに、
genderhistory1@khh.biglobe.ne.jp
までメールにてお寄せください。とりまとめて、毎月末に会員の皆様に
宛てて配信いたします。
次回の配信日は2013年5月末を予定しており、締め切りは5月25
日(土)となります。

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2013年5月号  目次
【 ジェンダー史学会からのお知らせ:1件 】
(1)シンポジウム
  「歴史のなかのセクシュアリティ―同性愛/性的指向の比較文化史」
   日時:2013年6月8日(土)13:00~17:00
   場所:奈良女子大学 
【  催事情報:3件  】
(1)日本学術会議シンポジウム
 「教養教育は何の役に立つのか?――ジェンダー視点からの問いかけ」
   日時:2013年6月29日(土)13:00~17:00
   場所:日本学術会議講堂

(2)2013年度ビューティーサイエンス学会総会・大会
   「歴史のなかの男性美とジェンダー」 
   日時:2013年5月25日(土)~ 26日(日)
     場所:奈良女子大学 
(3)Sophia University Institute of Comparative Culture
      presents the symposium
   ‘Women and Networks in Nineteenth Century Japan’
   日時:2013年6月8日(土)10:00~
   場所:上智大学
   
【 その他のお知らせ 】
(1)竹村和子フェミニズム基金 助成対象の研究や活動の募集
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【 ジェンダー史学会からのお知らせ 】
(1)ジェンダー史学会春のシンポジウム
   「歴史のなかのセクシュアリティ―同性愛/性的指向の比較文化史」
 <企画趣旨>
  セクシュアリティは重要な人権の1つである。近年の国際社会では、ジ
 ェンダー主流化の流れに即して性的指向にもとづく差別を禁止し、セクシ
 ュアル・アイデンティティを保障する動きが強まっている。同性婚や同性
 間パートナーシップを合法化する国も増えた。しかしながら、セクシュア
 リティの権利を抑圧する差別や暴力が消えたわけではない。今回のシンポ
 ジウムでは、セクシュアリティに関する多様な問題群のなかでも、とくに
 権利をめぐる変化が著しい同性愛の問題に焦点をあてたい。セクシュアリ
 ティ規範は宗教や文化と深く結びついている。国家や共同体などの公権力
 もまたセクシュアリティの管理に強い関心を抱いてきた。セクシュアリテ
 ィが婚姻や生殖(再生産)の問題とつねに不可分だからである。しかしな
 がら、キリスト教社会やイスラム教社会とは異なり、日本では異性愛主義
 が法規範として貫徹されたわけではない。ただし、それは性愛や性的指向
 の権利を認めてきたことを意味しない。今日の日本は近隣のアジア諸国と
 比べてもジェンダー主流化が著しく立ち後れ、セクシュアリティの多様性
 を尊重する社会にはほど遠い。このような原因はいったいどこにあるのか。
 シンポジウムでは歴史学・法学・文学のそれぞれの視点から同性愛を含む
 性的指向や非異性愛の意味づけについて論じ、将来への展望を拓くための
 手がかりを探りたい。
 <日時>
 2013年6月8日(土) 13:00~17:00シンポ、終了後に茶話会
 <場所>
 奈良女子大学文学系S棟(南棟)2階S235教室(近鉄奈良駅より徒歩5分)
 アクセス http://www.nara-wu.ac.jp/map/accessmap.html
 <プログラム>
 12:30     受付開始・開場
 13:00~13:05 開会挨拶・総合司会  野村鮎子
               (奈良女子大学アジア・ジェンダー文化学研究センター長)
 13:05~13:30  三成美保(奈良女子大学)企画説明
      「同性愛の位相-歴史学と法学のコラボから見えてくるもの」 
 13:30~14:00  木村朗子(津田塾大学)
      「性愛を規制するものはなにか―摂関期宮廷社会の性の配置」
 14:00~14:30  内田雅克(東北芸術工科大学)
      「ウィークネス・フォビアとホモ・フォビア」
 14:30~15:00  谷口洋幸(高岡法科大学)
      「国連システムにおける同性愛/性的指向と人権保障の展開」      
 15:00~15:10 休憩
  15:10~15:30  コメント1 田野大輔(甲南大学)
 15:30~15:50 コメント2 二宮周平(立命館大学)
 15:50~17:00 討論 司会:長志珠絵(神戸大学)
              鈴木則子(奈良女子大学)
 <共催> 
 奈良女子大学アジア・ジェンダー文化学研究センター
 ジェンダー法学会関西部会
 <託児>
 「奈良女子大学イベント託児システム」の利用が可能。
 生後3か月~小学校6年までの子どもが対象です。利用希望の方は、2週
  間前までに下記に連絡ください。
 <問い合わせ先>
 奈良女子大学アジア・ジェンダー文化学研究センター
 tel/fax:0742-20-3611 Email:a-gender.c@cc.nara-wu.ac.jp
 <参加費>
 シンポジウム無料、茶話会500円
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【  催事情報  】
(1)日本学術会議シンポジウム
 「教養教育は何の役に立つのか?――ジェンダー視点からの問いかけ」
 <企画趣旨>
  IT化の急速な進展、知識基盤社会の浸透、グローバルな教育の格付けと
 それと連動した(かに思われる)若者のトランスナショナルな移動をうけ
 て、日本社会における大学の役割も大きく変化しつつある。それを受けて、
 各専門分野についてはその質保証が議論されるなか、全学共通科目につい
 ては、外国語や情報、キャリアと関係するスキル科目が増える一方、いわ
 ゆる「教養科目」はその比重を落としつつあるのが現状である。大学にお
 ける教養教育は何の役に立つのか?それを身につければ、現代世界が抱え
 る諸問題を見る見方がどのように変わるのだろうか?こうした問いと同時
 に求められているのは、「教養」そのものの問い直しだろう。歴史学と法
 学は、伝統的な教養科目であった。これらをジェンダー視点から組み替え
 たときに、「教養」科目の内実や役割は具体的にどう変わりうるのか?本
 シンポジウムは、「教養教育」の再定位に向けた試みの一つである。国際
 社会や実業界が期待する「教養」の内実を知り、文系・理系の枠を超えた
 学際的教養への変革を展望しつつ、問題提起をしてみたい。
 <日時>
 2013年6月29日(土)13:00~17:00
 
 <場所>
 日本学術会議講堂
 <プログラム>
 司会:大日方純夫(早稲田大学教授・日本学術会議連携会員)
    武田万里子(津田塾大学教授・日本学術会議連携会員)
 13:00~13:10 開会挨拶・趣旨説明 
    井野瀬久美恵(甲南大学教授・日本学術会議第一部会員)
 13:10~13:35 報告1
    姫岡とし子(東京大学教授・日本学術会議連携会員)
    「ジェンダー史研究の成果は浸透したのか?」
 13:35~14:00 報告2
    小浜正子(日本大学教授・日本学術会議連携会員)
    「東アジアをジェンダー史から読み直す」 
 14:00~14:25 報告3
    三成美保(奈良女子大学教授・日本学術会議連携会員)
    「市民教養としてのジェンダー法学-共生のための技法を学ぶ」
 14:25~14:50 報告4
    小林傳司(大阪大学教授・日本学術会議連携会員)
    「教養教育がなぜ『役に立つのか』を問われるのか?」
 14:50~15:00 休憩(質問用紙の回収)
 15:00~15:15  コメント1 佐藤千佳
    (日本マイクロソフト(株)執行役・人事本部長)
    「企業が求める教養(仮)」
 15:15~15:30 コメント2 藤垣裕子
    (東京大学教授・日本学術会議連携会員)
    「理系と文系の教養教育を架橋する(仮)」
 15:30~15:45 コメント3 林陽子
    (弁護士・国連女性差別撤廃委員会委員)
    「多極化する世界の中での教養」
 15:45~16:55 討論
 16:55~17:00  閉会挨拶 浅倉むつ子
    (早稲田大学教授・日本学術会議第一部会員)
 <主催> 
 日本学術会議
 
 <共催>
 日本学術会議史学委員会「歴史学とジェンダーに関する分科会」
 日本学術会議法学委員会「ジェンダー法分科会」
 日本学術会議社会学委員会「複合領域ジェンダー分科会」
 
 <後援(予定)>
 ジェンダー法学会・ジェンダー史学会・日本教育学会

(2)2013年度ビューティーサイエンス学会総会・大会
   「歴史のなかの男性美とジェンダー」 
   
 <日時>
 2013年5月25日(土)~26日(日)
 <場所>
 奈良女子大学 生活環境学部会議室(生活環境学部A棟1階)
 
 <参加費>
 一般3000円、院生・学生1000円
     (26日エクスカーションの入館料含む)
   
  <プログラム>
 5月25日
 12:30~      受付開始
 13:00~14:00 総会   
         開会あいさつ
         学会賞授与・受賞者記念講演
 14:30~17:30 大会 
              司会 内田忠賢氏(奈良女子大学)
   学術講演(14:30~16:30)
    1 浅野秀剛氏(大和文華館) 
        「近世絵画にみる男性美―浮世絵を中心に―」
    2 武田佐知子氏(大阪大学) 
        「日本における異性装の特質」
   研究報告 (16時30分~17時30分)
    1 山辺規子氏(奈良女子大学) 
        「中世後期ヨーロッパの男性ファッション」
    2 鈴木康史氏(奈良女子大学) 
        「大正元年の「男性美」論 ~笹川臨風『男性美』を中心に」
  18:30~     懇親会
     26日 エクスカーション
   9:30~12:30
   奈良県立美術館展示見学会
     「Kimono Beauty ―シックでモダンな装いの美  江戸から昭和―」
    展示解説 飯島礼子氏(奈良県立美術館学芸員)
    大和文華館展示見学 
     「中国陶磁とその広がり」
    展示解説 浅野秀剛氏(大和文華館館長)
 <後援>
 奈良女子大学アジア・ジェンダー文化学研究センター
 <問い合わせ先> 
 大会事務局;奈良女子大学生活環境学部生活文化学科 鈴木研究室内
       〒630-8506奈良市北魚屋西町(0742)20-3077 
(3)Sophia University Institute of Comparative Culture presents
   the symposium
   Women and Networks in Nineteenth Century Japan
 <日時>
 Saturday, June 8, 2013
 <場所>
 Sophia University, Tokyo, Bldg 12, 1F, Rm 102
 <プログラム>
 10:00~10:15 WELCOME ADDRESS
        David SLATER (Sophia University, Director of ICC)
        ŌGUCHI Yūjirō (Ochanomizu University, Emeritus)
 10:15~11:30  CONSTRUCTING RELATIONS THROUGH TEXTS
          CHAIR: Gaye ROWLEY (Waseda University)
        Luke ROBERTS (UC Santa Barbara):
                 “Women of the Samurai Mori House of Tosa Domain” 
                Marcia YONEMOTO (University of Colorado, Boulder):
                 “Reading Nineteenth-Century Women's Lives in the
                   Sekiguchi nikki”"
                YABUTA Yutaka (Kansai University):
                 西谷さくと西谷家の書簡にみるネットワーク
   11:30~11:40 Break
  11:40~12:40 TIES OF NUNS AND GEISHA
                CHAIR: UMEZAWA Fumiko (Keisen University)
                YOKOYAMA Yuriko (Teikyō University):
               “A Financial Network of the Brothels in Edo:
         Focusing on the Shin-Yoshiwara Red Light District”
        Matt MITCHELL (Duke University):
        “Family and Home-leaving:
        the Familial Relationships of Daihongan's Abbesses”
  12:40~14:00 Lunch break
  14:00~15:00 LINKING WOMEN THROUGH EDUCATION
                CHAIR: YOKOTA Fuyuhiko (Kyoto University)
                SUGANO Noriko (Teikyo University, Emerita):
                「女大学」の展開を読み解く
                KAWATA Atsuko (Aikoku Gakuen Junior College):
                “Naito Masu:
             The Networks of an Educator for Girls in early Meiji”
   15:00~15:10 Break
  15:10~16:10 WOMEN IN HOUSEHOLDS OF SCHOLARS AND DOCTORS
                CHAIR: Kate NAKAI (Sophia University, Emerita)
                Bettina GRAMLICH-OKA (Sophia University):
                “Tadano Makuzu and the lack of a network”
                NISHIZAWA Naoko (Keio University):
                「福澤家の女性たちのネットワーク 」
   16:10~16:20 Break
   16:20~17:20 WOMEN IN TIMES OF TURMOIL
                CHAIR: SAKURAI Yuki (Independent Scholar)
                Laura NENZI (UT, Knoxville):
                “A loyalist mission behind the scenes:
                  the many networks of Kurosawa Tokiko”
                Anne WALTHALL (UC Irvine):
       “Male/Female Networks: Hirata Atsutane and Orise in exile”
   17:20~17:45 CLOSING REMARKS AND DISCUSSION
                SHIBA Keiko (Independent Scholar)
   18:00~19:30 RECEPTION
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【 その他のお知らせ 】
(1)一般財団竹村和子フェミニズム基金
代表理事 河野貴代美
竹村和子フェミニズム基金
助成対象の研究や活動の募集について(依頼)
一般財団法人竹村和子フェミニズム基金は、2011年12月に逝去した竹村和
子さんの遺志により、フェミニズム/ジェンダー研究、または女性のエン
パワメントや女性へのサポートの視点で実施される活動に資する研究・調
査に対して、助成金を提供することを目的として発足しました。
このたび、2013年度の助成対象となる研究および活動を募集するにあたり、
貴学会員の皆様にもふるってご応募いただきたく、広報のご協力を賜りま
すよう何卒よろしくお願い申し上げます。
今回の募集の締切は2013年5月24日(当日消印有効)です。本基金設立の
趣旨、組織、助成内容、応募方法などの詳細については本基金ウェブサイ
ト(http://www.takemura-fund.org/)に掲載されていますので、ご覧い
ただけますようご周知方、よろしくお願い申し上げます。
 なお、この件に関してのお問合わせについては、竹村和子フェミニズム
基金の助成事務を代行するNPO法人お茶の水学術事業会にお問合わせく
ださいますようお願いたします。
特定非営利活動法人お茶の水学術事業会
「竹村和子フェミニズム基金」係
〒112-8610 東京都文京区大塚2-1-1 
お茶の水女子大学 理学部3号館204
TEL & FAX: 03-5976-1478
Email: t-fund@npo-ochanomizu.org
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掲載された催し物・募集等へのお問い合わせは、当学会についての
お知らせ以外、ジェンダー史学会では受け付けておりません。
お手数ですが、主催者に直接お問い合わせいただけますよう、
お願い申し上げます。
ジェンダー史学会事務局