2016年4月25日月曜日

お知らせ(2016年5月)

ジェンダー史学会ニューズレター        2016年5月号
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このニューズレターには、会員の皆様からお寄せいただいたジェンダー
史研究関連の催事の情報のほか、公募や出版の情報などさまざまなジェ
ンダー史研究関連の情報を掲載する予定です。
情報をお気軽にお寄せいただければ幸いです。何卒よろしくお願い申し
上げます。
情報をお持ちの方は、毎月25日までに、
genderhistorynl@gmail.com
までメール(テキストファイル)にてお寄せください。とりまとめて、
毎月末に会員の皆様に宛てて配信いたします。
次回の配信日は2016年5月末を予定しており、締め切りは
5月25日(水)となります。

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2016年5月号  目次

【 ジェンダー史学会からのお知らせ:1件 】

(1)ニューズレターアドレスの変更

【  催事情報:2件  】
 
(1)2016年度 総合女性史学会  女性史講座・近現代例会
   日時:2016年6月12日(日)13:30~16:30
   場所:文京区男女平等センター 

(2)日本学術会議LGBTI分科会公開シンポジウム
   日時:2016年5月21日(土)13:00~17:30
   場所:日本学術会議講堂

【  その他のお知らせ:2件  】

(1)「NWEC男女共同参画統計ニュースレター」第19号刊行

(2)KFAW 2016/17年度 客員研究員 委託研究 募集

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【 ジェンダー史学会からのお知らせ:1件 】

(1)ニューズレターアドレスの変更(再)
   アドレスが以下に変更になりました。ご注意下さい。
   
   genderhistorynl@gmail.com

【  催事情報:2件  】

(1)2016年度 総合女性史学会  
   女性史講座・近現代例会のお知らせ(一般市民来聴歓迎)
 
 テーマ:「選択的夫婦別姓訴訟~最高裁判決から考える~」
 講師:折井純(2015年12月16日「夫婦別姓訴訟」の最高裁の上告審で
         上告人代理弁論を行った弁護士)
 コメント:折井美耶子 (近現代女性史)
 日時:2016年6月12日(日) 13:30~16:30
 場所:文京区男女平等センター B研修室
 主催:総合女性史学会、文京区男女平等センター
 資料代:300円
 お問い合わせ:総合女性史学会事務局:jimukyoku@sogojoseishi.com

 ◆趣旨: 昨年末、夫婦別姓を認めない民法750条が憲法に違反しているか
  が争われた「選択的夫婦別姓訴訟」の最高裁判決で、「夫婦同姓規程 
  合憲」の初の憲法判断が示された。江戸時代の武士の結婚でさえ、妻
  は結婚後も生家の姓を名乗っていたのになぜだろうか。近代以降の明
  治民法下で、家制度として、妻は婚姻によって「夫の家の姓を名乗る」
  ものとされ、夫婦同姓が定着した。戦後、民法改正(1948年施行)の際
  も、立法者は「表現を変えただけ」で、当然、ほとんどの国民が夫の
  姓を称するものとして認識していた歴史的背景がある。本講座では、
  明治民法(1898年施行)以来100年以上続く「夫婦同姓規程」について、
  最高裁の上告審で上告人代理弁論を行った弁護士・折井純氏をお招き
  して、「憲法は性差別を禁じたはずなのになぜか」を詳しくお話しい
  ただきます。

 ◆講師プロフィール
  折井純(おりい じゅん)
  弁護士。東京家庭裁判所委員会委員、東弁両性の平等に関する委員会
  委員長。東弁セクシュアル・ハラスメント調査委員会委員、女性法律
  家協会会員、ジェンダー法学会会員、東弁高齢者・障害者支援総合セ
  ンター「オアシス」相談員等。
  離婚、親子、DV、相続など家族の問題や、セクシュアル・ハラスメ
  ントなど女性の問題を中心に数多くの事件を扱っている。選択的夫婦
  別姓訴訟については、提訴時から弁護団の一員として裁判に携わって
  きた。家族法の問題に詳しい。
  著書:『こんなときどうするの?女性のための法律相談ガイド』
 (共著、ぎょうせい)、『よくわかる民法改正―選択的夫婦別姓&婚外
  子差別撤廃を求めて』(共著、朝陽会)、『DV・セクハラ相談マニ
  ュアル』(共著、商事法務)
  折井美耶子(おりい みやこ) 
  近現代女性史。総合女性史学会会員。著書『近現代の女性史を考える
  : 戦争・家族・売買春』(ドメス出版)他。夫婦同姓の強制は憲法に
  も違反することを歴史的に跡づける。

(2)日本学術会議LGBTI分科会で公開シンポジウム
 【公開シンポジウム】教育におけるLGBTIの権利保障―現状と課題
 
 日時:2016年5月21日(土)13:00~17:30
 場所:日本学術会議講堂(入場無料・事前予約不要)
 趣旨
    201605LGBTシンポチラシクラスに2~3人はいるはずなのに
  見えなくされているLGBTI(性的指向・性自認・性分化疾患)
  の子どもたち。
  自殺企図率も高い。
    教育の場(中学~大学)におけるLGBTIの権利保障はどうあるべきか?
    LGBTフレンドリーな大学のランキングを公表しているアメリカからど
  う学ぶか?
    LGBTI当事者は何を求めているのか?
    医療と教育の連携はどう可能か?
    地域と連携して取り組む中学生たちは何を感じたのか?
    さまざまな立場からアプローチする。
 プログラム
 13:00~13:05 開会挨拶:三成美保
        (日本学術会議第一部会員、奈良女子大学副学長)
 13:05~13:15 趣旨説明:戒能民江
        (日本学術会議連携会員、お茶の水女子大学名誉教授)
 13:15~13:40 報告1「アメリカの大学におけるLGBTIの権利保障」
 高橋裕子(日本学術会議連携会員、津田塾大学学長)
 13:40~14:05 報告2「日本の大学におけるLGBTIに関する調査結果」
 隠岐さやか(日本学術会議連携会員 広島大学大学院総合科学研究科
       准教授)
 14:05~14:30 報告3「LGBTI当事者のケアに向けた学校と医療施設
             との連携」
 中塚幹也(岡山大学大学院保健学研究科教授、岡山大学ジェンダーク
      リニック医師)
 14:30~14:55 報告4「生徒による取組の紹介ー丹原東中学校の
               実践から」
 岸田英之(愛媛県西条市立丹原東中学校校長)
 ≪休憩≫
 15:10~15:30 コメント1「性同一性障害や性的指向・性自認に係る、
 児童生徒に対するきめ細かな対応等の実施について」
 水之浦聡(文部科学省初等中等教育局児童生徒課指導調査係長)
 15:30~15:45 コメント2「自治体行政の総合的視点から
 ー教員採用試験適性検査の見直しの必要性を中心に」
 岩本健良(金沢大学人文学類准教授)
 15:45~16:00 コメント3 「多様な性をもつ子どもについて考える
                               立場から」
 藥師実芳(NPO法人ReBit代表理事)
 16:00~16:15 コメント4「教育方法論の立場から」
 渡辺大輔(埼玉大学基盤教育研究センター准教授)
 16:15~17:25 総合討論
 司会:戒能民江(日本学術会議連携会員、お茶の水女子大学名誉教授)
   紙谷雅子(日本学術会議連携会員、学習院大学法学部教授)
 17:25~17:30 閉会挨拶:二宮周平(日本学術会議連携会員、
                                      立命館大学法学部教授)
 総合司会:長志珠絵(日本学術会議連携会員、神戸大学大学院国際文
                      化学研究科教授)
 主催・共催
 主催:日本学術会議法学委員会「社会と教育におけるLGBTIの権
                                利保障」分科会
 共催:ジェンダー法学会・日本ジェンダー学会・ジェンダー史学会
   科研費基盤研究(A)「ジェンダー視点に立つ『新しい世界史』の
      構想と『市民教養』としての 構築・発信」(代表:三成美保)
 会場:日本学術会議講堂(東京都港区六本木7-22ー34):地下鉄千代田
        線乃木坂駅下車すぐ
  連絡先:kaken-Atagi●cc.nara-wu.ac.jp
         (●を@に変えてご連絡ください)

【  その他のお知らせ:2件  】

(1)「NWEC男女共同参画統計ニュースレター」第19号刊行
 前号をHPにアップしました。
 www.nwec.jp/jp/publish/GS-NL.html
  今号は、最近の政府統計から3点、地方公共団体の男女共同参画統計
 活動は、東京都大田区のリーフレット作成の紹介、そして2015年世界ジ
 ェンダー格差指数の解説を掲載しています。
 ご覧いただき、ご意見・ご感想をぜひお寄せください。
  なお、、NWECは2016年4月より第4期の中期目標期間に入ります。
 男女共同参画統計には今後も取り組んでいきますが、本ニュース
 レターは今号で休刊し、新たな情報提供の在り方を検討して
 いくこととなりました。ご愛読ありがとうございました。
 
 国立女性教育会館情報課
 TEL: 0493-62-6727(ダイヤルイン)
 FAX: 0493-62-6721
 e-mail: infodiv@nwec.jp

(2)2016/17年度 客員研究員 委託研究 募集
  KFAWでは、ジェンダー研究を奨励するため客員研究員を公募し、研究
 を委託しています。これまでに、32組の客員研究員がジェンダーの視点
 から、健康、労働、エンパワーメントなどをテーマに、研究を行ってき
 ました。平成28年度も下記の要領で募集を行います。
  なお、研究は、平成25年12月に策定した第3次北九州市男女共同参画基
 本計画(下記URL参照)を踏まえたテーマで行うこととします。
 http://www.city.kitakyushu.lg.jp/soumu/12001017.html
 募集内容
 1.募集人数 2名(組)(予定)
 2.契約期間 2016年7月~2017年12月(予定)
 ※調査内容によっては単年度となる場合もあります。
 3.委託金額 上限70万円(詳細は募集要項をご覧ください)
 4.研究分野 日本を含むアジアに関して、ジェンダーの視点から調査
        研究するもの。分野は問いません。
 <例>
 ①高齢社会の進展に伴う家族の変容や介護の問題
 ②女性の経済分野での活躍
 ③女性の政治参加を進めるための課題
 ④女性の人権
 ⑤移住労働  など。
 5.応募方法 下記の書類を、郵送あるいは持参のこと。   
        2016年5月20日(金)17時必着
 (1) 応募書式 1通
 (2) ジェンダー研究に関する最近の業績 1篇
 提出書類送付先
 〒803-0814 北九州市小倉北区大手町11番4号 北九州市大手町ビル3階
 (公財)アジア女性交流・研究フォーラム 調査・研究ライン
 Tel (093) 583-3434, Fax (093) 583-5195
 E-mail research@kfaw.or.jp
 *募集内容、応募資格など、詳しい内容については以下からダウンロード
  してください。
 • KFAW客員研究員 募集要項 [PDF / 131KB]
 • KFAW客員研究員 応募書式および研究計画 [Word / 77KB]
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 会員からの催し物・募集等のお知らせについては、当学会は責任を負いま
せん。また、お問い合わせも当学会主催による催し物・募集等以外について
は、各主催者に直接お問い合わせいただけますよう、お願い申し上げます。
 
                       ジェンダー史学会事務局