ジェンダー史学会ニューズレター 2016年5月号
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このニューズレターには、会員の皆様からお寄せいただいたジェンダー
史研究関連の催事の情報のほか、公募や出版の情報などさまざまなジェ
ンダー史研究関連の情報を掲載する予定です。
情報をお気軽にお寄せいただければ幸いです。何卒よろしくお願い申し
上げます。
情報をお持ちの方は、毎月25日までに、
genderhistorynl@gmail.com
までメール(テキストファイル)にてお寄せください。とりまとめて、
毎月末に会員の皆様に宛てて配信いたします。
次回の配信日は2016年5月末を予定しており、締め切りは
5月25日(水)となります。
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2016年5月号 目次
【 ジェンダー史学会からのお知らせ:1件 】
(1)ニューズレターアドレスの変更
【 催事情報:2件 】
(1)2016年度 総合女性史学会 女性史講座・近現代例会
日時:2016年6月12日(日)13:30~16:30
場所:文京区男女平等センター
(2)日本学術会議LGBTI分科会公開シンポジウム
日時:2016年5月21日(土)13:00~17:30
場所:日本学術会議講堂
【 その他のお知らせ:2件 】
(1)「NWEC男女共同参画統計ニュースレター」第19号刊行
(2)KFAW 2016/17年度 客員研究員 委託研究 募集
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【 ジェンダー史学会からのお知らせ:1件 】
(1)ニューズレターアドレスの変更(再)
アドレスが以下に変更になりました。ご注意下さい。
genderhistorynl@gmail.com
【 催事情報:2件 】
(1)2016年度 総合女性史学会
女性史講座・近現代例会のお知らせ(一般市民来聴歓迎)
テーマ:「選択的夫婦別姓訴訟~最高裁判決から考える~」
講師:折井純(2015年12月16日「夫婦別姓訴訟」の最高裁の上告審で
上告人代理弁論を行った弁護士)
コメント:折井美耶子 (近現代女性史)
日時:2016年6月12日(日) 13:30~16:30
場所:文京区男女平等センター B研修室
主催:総合女性史学会、文京区男女平等センター
資料代:300円
お問い合わせ:総合女性史学会事務局:jimukyoku@sogojoseishi.com
◆趣旨: 昨年末、夫婦別姓を認めない民法750条が憲法に違反しているか
が争われた「選択的夫婦別姓訴訟」の最高裁判決で、「夫婦同姓規程
合憲」の初の憲法判断が示された。江戸時代の武士の結婚でさえ、妻
は結婚後も生家の姓を名乗っていたのになぜだろうか。近代以降の明
治民法下で、家制度として、妻は婚姻によって「夫の家の姓を名乗る」
ものとされ、夫婦同姓が定着した。戦後、民法改正(1948年施行)の際
も、立法者は「表現を変えただけ」で、当然、ほとんどの国民が夫の
姓を称するものとして認識していた歴史的背景がある。本講座では、
明治民法(1898年施行)以来100年以上続く「夫婦同姓規程」について、
最高裁の上告審で上告人代理弁論を行った弁護士・折井純氏をお招き
して、「憲法は性差別を禁じたはずなのになぜか」を詳しくお話しい
ただきます。
◆講師プロフィール
折井純(おりい じゅん)
弁護士。東京家庭裁判所委員会委員、東弁両性の平等に関する委員会
委員長。東弁セクシュアル・ハラスメント調査委員会委員、女性法律
家協会会員、ジェンダー法学会会員、東弁高齢者・障害者支援総合セ
ンター「オアシス」相談員等。
離婚、親子、DV、相続など家族の問題や、セクシュアル・ハラスメ
ントなど女性の問題を中心に数多くの事件を扱っている。選択的夫婦
別姓訴訟については、提訴時から弁護団の一員として裁判に携わって
きた。家族法の問題に詳しい。
著書:『こんなときどうするの?女性のための法律相談ガイド』
(共著、ぎょうせい)、『よくわかる民法改正―選択的夫婦別姓&婚外
子差別撤廃を求めて』(共著、朝陽会)、『DV・セクハラ相談マニ
ュアル』(共著、商事法務)
折井美耶子(おりい みやこ)
近現代女性史。総合女性史学会会員。著書『近現代の女性史を考える
: 戦争・家族・売買春』(ドメス出版)他。夫婦同姓の強制は憲法に
も違反することを歴史的に跡づける。
(2)日本学術会議LGBTI分科会で公開シンポジウム
【公開シンポジウム】教育におけるLGBTIの権利保障―現状と課題
日時:2016年5月21日(土)13:00~17:30
場所:日本学術会議講堂(入場無料・事前予約不要)
趣旨
201605LGBTシンポチラシクラスに2~3人はいるはずなのに
見えなくされているLGBTI(性的指向・性自認・性分化疾患)
の子どもたち。
自殺企図率も高い。
教育の場(中学~大学)におけるLGBTIの権利保障はどうあるべきか?
LGBTフレンドリーな大学のランキングを公表しているアメリカからど
う学ぶか?
LGBTI当事者は何を求めているのか?
医療と教育の連携はどう可能か?
地域と連携して取り組む中学生たちは何を感じたのか?
さまざまな立場からアプローチする。
プログラム
13:00~13:05 開会挨拶:三成美保
(日本学術会議第一部会員、奈良女子大学副学長)
13:05~13:15 趣旨説明:戒能民江
(日本学術会議連携会員、お茶の水女子大学名誉教授)
13:15~13:40 報告1「アメリカの大学におけるLGBTIの権利保障」
高橋裕子(日本学術会議連携会員、津田塾大学学長)
13:40~14:05 報告2「日本の大学におけるLGBTIに関する調査結果」
隠岐さやか(日本学術会議連携会員 広島大学大学院総合科学研究科
准教授)
14:05~14:30 報告3「LGBTI当事者のケアに向けた学校と医療施設
との連携」
中塚幹也(岡山大学大学院保健学研究科教授、岡山大学ジェンダーク
リニック医師)
14:30~14:55 報告4「生徒による取組の紹介ー丹原東中学校の
実践から」
岸田英之(愛媛県西条市立丹原東中学校校長)
≪休憩≫
15:10~15:30 コメント1「性同一性障害や性的指向・性自認に係る、
児童生徒に対するきめ細かな対応等の実施について」
水之浦聡(文部科学省初等中等教育局児童生徒課指導調査係長)
15:30~15:45 コメント2「自治体行政の総合的視点から
ー教員採用試験適性検査の見直しの必要性を中心に」
岩本健良(金沢大学人文学類准教授)
15:45~16:00 コメント3 「多様な性をもつ子どもについて考える
立場から」
藥師実芳(NPO法人ReBit代表理事)
16:00~16:15 コメント4「教育方法論の立場から」
渡辺大輔(埼玉大学基盤教育研究センター准教授)
16:15~17:25 総合討論
司会:戒能民江(日本学術会議連携会員、お茶の水女子大学名誉教授)
紙谷雅子(日本学術会議連携会員、学習院大学法学部教授)
17:25~17:30 閉会挨拶:二宮周平(日本学術会議連携会員、
立命館大学法学部教授)
総合司会:長志珠絵(日本学術会議連携会員、神戸大学大学院国際文
化学研究科教授)
主催・共催
主催:日本学術会議法学委員会「社会と教育におけるLGBTIの権
利保障」分科会
共催:ジェンダー法学会・日本ジェンダー学会・ジェンダー史学会
科研費基盤研究(A)「ジェンダー視点に立つ『新しい世界史』の
構想と『市民教養』としての 構築・発信」(代表:三成美保)
会場:日本学術会議講堂(東京都港区六本木7-22ー34):地下鉄千代田
線乃木坂駅下車すぐ
連絡先:kaken-Atagi●cc.nara-wu.ac.jp
(●を@に変えてご連絡ください)
【 その他のお知らせ:2件 】
(1)「NWEC男女共同参画統計ニュースレター」第19号刊行
前号をHPにアップしました。
www.nwec.jp/jp/publish/GS-NL.html
今号は、最近の政府統計から3点、地方公共団体の男女共同参画統計
活動は、東京都大田区のリーフレット作成の紹介、そして2015年世界ジ
ェンダー格差指数の解説を掲載しています。
ご覧いただき、ご意見・ご感想をぜひお寄せください。
なお、、NWECは2016年4月より第4期の中期目標期間に入ります。
男女共同参画統計には今後も取り組んでいきますが、本ニュース
レターは今号で休刊し、新たな情報提供の在り方を検討して
いくこととなりました。ご愛読ありがとうございました。
国立女性教育会館情報課
TEL: 0493-62-6727(ダイヤルイン)
FAX: 0493-62-6721
e-mail: infodiv@nwec.jp
(2)2016/17年度 客員研究員 委託研究 募集
KFAWでは、ジェンダー研究を奨励するため客員研究員を公募し、研究
を委託しています。これまでに、32組の客員研究員がジェンダーの視点
から、健康、労働、エンパワーメントなどをテーマに、研究を行ってき
ました。平成28年度も下記の要領で募集を行います。
なお、研究は、平成25年12月に策定した第3次北九州市男女共同参画基
本計画(下記URL参照)を踏まえたテーマで行うこととします。
http://www.city.kitakyushu.lg.jp/soumu/12001017.html
募集内容
1.募集人数 2名(組)(予定)
2.契約期間 2016年7月~2017年12月(予定)
※調査内容によっては単年度となる場合もあります。
3.委託金額 上限70万円(詳細は募集要項をご覧ください)
4.研究分野 日本を含むアジアに関して、ジェンダーの視点から調査
研究するもの。分野は問いません。
<例>
①高齢社会の進展に伴う家族の変容や介護の問題
②女性の経済分野での活躍
③女性の政治参加を進めるための課題
④女性の人権
⑤移住労働 など。
5.応募方法 下記の書類を、郵送あるいは持参のこと。
2016年5月20日(金)17時必着
(1) 応募書式 1通
(2) ジェンダー研究に関する最近の業績 1篇
提出書類送付先
〒803-0814 北九州市小倉北区大手町11番4号 北九州市大手町ビル3階
(公財)アジア女性交流・研究フォーラム 調査・研究ライン
Tel (093) 583-3434, Fax (093) 583-5195
E-mail research@kfaw.or.jp
*募集内容、応募資格など、詳しい内容については以下からダウンロード
してください。
• KFAW客員研究員 募集要項 [PDF / 131KB]
• KFAW客員研究員 応募書式および研究計画 [Word / 77KB]
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会員からの催し物・募集等のお知らせについては、当学会は責任を負いま
せん。また、お問い合わせも当学会主催による催し物・募集等以外について
は、各主催者に直接お問い合わせいただけますよう、お願い申し上げます。
ジェンダー史学会事務局