2013年3月26日火曜日

お知らせ(2013年4月)

ジェンダー史学会ニューズレター      2013年4月号
****************************************************************

このニューズレターには、会員の皆様からお寄せいただいた
ジェンダー史研究関連の催事の情報のほか、公募や出版の情報など、
さまざまなジェンダー史研究関連の情報を掲載する予定です。
情報をお気軽にお寄せいただければ幸いです。何卒よろしくお願い
申し上げます。
情報をお持ちの方は、毎月25日までに、
genderhistory1@khh.biglobe.ne.jp
までメールにてお寄せください。その際、配信用の原稿を送付下さ
いますようお願い致します。とりまとめて、毎月末に会員の
皆様に宛てて配信いたします。
次回の配信日は2013年4月末を予定しており、締め切りは
4月25日(木)となります。

****************************************************************
2013年4月号  目次
【 ジェンダー史学会からのお知らせ:1件 】
(1)シンポジウム
   「歴史のなかのセクシュアリティ―同性愛/性的指向の比較文化史」
   日時:2013年6月8日(土)13:00~17:00
   場所:奈良女子大学 
【  催事情報:4件  】
(1)シンポジウム
 「教養教育は何の役に立つのか?――ジェンダー視点からの問いかけ」
   日時:2013年6月29日(土)13:00~17:00
   場所:日本学術会議講堂
(2)バウラックセミナー
   「『慰安婦』は『公娼』なのか?」
   日時:2013年4月20日(土) 14:00~
   場所:早稲田奉仕園内・キリスト教会館
(3)女性作曲家を聴く・その8
   激動の昭和を生きた女性作曲家 吉田隆子の世界 
   日時:2013年4月10日(水)19:00~
   場所:ルーテル市ヶ谷センター
(4)石井亮一・筆子を読む会
   長島要一氏(コペンハーゲン大学教授)講演会
   日時:2013年4月28日(日)14:00~16:00
    場所:滝乃川学園
********************************************************************
【 ジェンダー史学会からのお知らせ:1件 】
(1)ジェンダー史学会春のシンポジウム
   「歴史のなかのセクシュアリティ―同性愛/性的指向の比較文化史」  
 <企画趣旨>
  セクシュアリティは重要な人権の1つである。近年の国際社会では、ジ
 ェンダー主流化の流れに即して性的指向にもとづく差別を禁止し、セク 
 シュアル・アイデンティティを保障する動きが強まっている。同性婚や同
 性間パートナーシップを合法化する国も増えた。しかしながら、セクシュ
 アリティの権利を抑圧する差別や暴力が消えたわけではない。今回のシ
 ンポジウムでは、セクシュアリティに関する多様な問題群のなかでも、とく
 に権利をめぐる変化が著しい同性愛の問題に焦点をあてたい。セクシュ
 アリティ規範は宗教や文化と深く結びついている。国家や共同体などの 
 公権力もまたセクシュアリティの管理に強い関心を抱いてきた。セクシュ
 アリティが婚姻や生殖(再生産)の問題とつねに不可分だからである。し
 かしながら、キリスト教社会やイスラム教社会とは異なり、日本では異性
 愛主義が法規範として貫徹されたわけではない。ただし、それは性愛や
 性的指向の権利を認めてきたことを意味しない。今日の日本は近隣の
 アジア諸国と比べてもジェンダー主流化が著しく立ち後れ、セクシュアリ
 ティの多様性を尊重する社会にはほど遠い。このような原因はいったい
 どこにあるのか。
   シンポジウムでは歴史学・法学・文学のそれぞれの視点から同性愛を 
 含む性的指向や非異性愛の意味づけについて論じ、将来への展望を拓
 くための手がかりを探りたい。
 <日時>
 2013年6月8日(土) 13:00~17:00シンポ、終了後に茶話会
 <場所>
 奈良女子大学文学系S棟(南棟)2階S235教室(近鉄奈良駅より徒歩5分)
 アクセス http://www.nara-wu.ac.jp/map/accessmap.html
 <プログラム>
 12:30      受付開始・開場
 13:00~13:05 開会挨拶・総合司会  野村鮎子
               (奈良女子大学アジア・ジェンダー文化学研究センター長)
 13:05~13:30  三成美保(奈良女子大学)
      企画説明
      「同性愛の位相-歴史学と法学のコラボから見えてくるもの」 
 13:30~14:00  木村朗子(津田塾大学)
      「性愛を規制するものはなにか―摂関期宮廷社会の性の配置」
 14:00~14:30  内田雅克(東北芸術工科大学)
       「ウィークネス・フォビアとホモ・フォビア」
 14:30~15:00  谷口洋幸(高岡法科大学)
      「国連システムにおける同性愛/性的指向と人権保障の展開」      
 15:00~15:10 休憩
  15:10~15:30  コメント1 田野大輔(甲南大学)
 15:30~15:50 コメント2 二宮周平(立命館大学)
 15:50~17:00 討論 司会:長志珠絵(神戸大学)
              鈴木則子(奈良女子大学)
 <共催> 
 奈良女子大学アジア・ジェンダー文化学研究センター
 ジェンダー法学会関西部会
 <託児>
 「奈良女子大学イベント託児システム」の利用が可能。
 生後3か月~小学校6年までの子どもが対象です。利用希望の方は、2週間前までに下記に連絡ください。
 <問い合わせ先>
 奈良女子大学アジア・ジェンダー文化学研究センター
 tel/fax:0742-20-3611 Email:a-gender.c@cc.nara-wu.ac.jp
 <参加費>
 シンポジウム無料、茶話会500円
********************************************************************
【  催事情報  】
(1)シンポジウム
 「教養教育は何の役に立つのか?――ジェンダー視点からの問いかけ」
 <企画趣旨>
  IT化の急速な進展、知識基盤社会の浸透、グローバルな教育の格付 
 けとそれと連動した(かに思われる)若者のトランスナショナルな移動をう
 けて、日本社会における大学の役割も大きく変化しつつある。それを受
 けて、各専門分野についてはその質保証が議論されるなか、全学共通
 科目については、外国語や情報、キャリアと関係するスキル科目が増え
 る一方、いわゆる「教養科目」はその比重を落としつつあるのが現状で
 ある。大学における教養教育は何の役に立つのか?それを身につけれ
 ば、現代世界が抱える諸問題を見る見方がどのように変わるのだろう
 か?こうした問いと同時に求められているのは、「教養」そのものの問い
 直しだろう。歴史学と法学は、伝統的な教養科目であった。これらをジェ
 ンダー視点から組み替えたときに、「教養」科目の内実や役割は具体的
 にどう変わりうるのか?本シンポジウムは、「教養教育」の再定位に向け
 た試みの一つである。国際社会や実業界が期待する「教養」の内実を知
 り、文系・理系の枠を超えた学際的教養への変革を展望しつつ、問題提
 起をしてみたい。
 <日時>
 2013年6月29日(土)13:00~17:00
 <場所>
 日本学術会議講堂
 <プログラム>
 司会:大日方純夫(早稲田大学教授・日本学術会議連携会員)
    武田万里子(津田塾大学教授・日本学術会議連携会員)
 13:00~13:10 開会挨拶・趣旨説明 
    井野瀬久美恵(甲南大学教授・日本学術会議第一部会員)
 13:10~13:35 報告1
    姫岡とし子(東京大学教授・日本学術会議連携会員)
    「ジェンダー史研究の成果は浸透したのか?」
 13:35~14:00 報告2
    小浜正子(日本大学教授・日本学術会議連携会員)
    「東アジアをジェンダー史から読み直す」 
 14:00~14:25 報告3
    三成美保(奈良女子大学教授・日本学術会議連携会員)
    「市民教養としてのジェンダー法学-共生のための技法を学ぶ」
 14:25~14:50 報告4
    小林傳司(大阪大学教授・日本学術会議連携会員)
    「教養教育がなぜ『役に立つのか』を問われるのか?」
 14:50~15:00 休憩(質問用紙の回収)
 15:00~15:15  コメント1 佐藤千佳
    (日本マイクロソフト(株)執行役・人事本部長)
    「企業が求める教養(仮)」
 15:15~15:30 コメント2 藤垣裕子
    (東京大学教授・日本学術会議連携会員)
    「理系と文系の教養教育を架橋する(仮)」
 15:30~15:45 コメント3 林陽子
    (弁護士・国連女性差別撤廃委員会委員)
    「多極化する世界の中での教養」
 15:45~16:55 討論
 16:55~17:00  閉会挨拶 浅倉むつ子
    (早稲田大学教授・日本学術会議第一部会員)
 <主催> 
 日本学術会議
 <共催>
 日本学術会議史学委員会「歴史学とジェンダーに関する分科会」
 日本学術会議法学委員会「ジェンダー法分科会」
 日本学術会議社会学委員会「複合領域ジェンダー分科会」
 <後援(予定)>
 ジェンダー法学会・ジェンダー史学会・日本教育学会

(2)バウラックセミナー
 「『慰安婦』は『公娼』なのか?」
 <内容>
  安倍首相たちが ”The Facts” と題した意見広告をワシントンポスト
 紙に掲載し、そのなかで、日本軍の「慰安婦」は「世界にありふれた公娼
 制度の下で働いていた女性たちだった」と述べたことはよく知られていま
 す。そして、このような認識は日本社会において相当流通しています。
  確かに公娼制度下の女性たちが「慰安婦」になったケースが存在しま
 した。しかしもちろん「慰安婦」と「公娼」は同じではありません。また、
 1920年代以降の時期になると、女性の人権に関する国内外の認識が高
 まり、公娼制度自体が廃止すべき非人道的な制度としてすでにみなされ
 るようになっていました。
  そこで今回のセミナーでは、近代日本の公娼制度とはどのような制度
 だったのか、それは当時において国内外でどのように批判されていたの
 か、にもかかわらず、日本政府は公娼制度の廃止をどのように回避した
 のか、公娼制度は「慰安婦」の徴集にあたってどのような役割を果たし
 たのか、などの点に関して考えます。
 <日時>
 2013年4月20日(土) 14:00~
 <場所>
 早稲田奉仕園内・キリスト教会館6階 A・B会議室
 *wam(AVACOビル)向かいの建物。
  東西線早稲田下車徒歩7分・バス西早稲田下車徒歩3分
 <講師>
 小野沢あかね(立教大学文学部)
 <資料代>
 800円
 <主催>
 「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクションセンター(VAWW RAC)

(3)女性作曲家を聴く・その8
   激動の昭和を生きた女性作曲家 吉田隆子の世界 
 <日時>
 2013年4月10日(水)19:00~
 <場所>
 ルーテル市ヶ谷センター
  <内容>
 演奏曲目 君死にたもうことなかれ、組曲《道》より(歌曲)
      ヴァイオリン・ソナタ ニ調(ヴァイオリン曲)
      カノーネ、バラード(ピアノ曲)青年の歌(2つのヴァイオリン)
 出演   大谷康子(ヴァイオリン) 波多野睦美(メゾ・ソプラノ)
      山田武彦(ピアノ)    賛助出演・中川直子(ヴァイオリン)
  <入場料> 
 3,000円(全席自由)
 <お問合せ/ホームページ>
 http://www.ac.auone-net.jp/~women/
 E-Mail:women-music@mbr.nifty.com
 TEL&FAX:03-3381-7989(辻浩美)
 <主催>
 女性と音楽研究フォーラム(代表:玉川裕子/企画・構成:辻浩美)

(4)石井亮一・筆子を読む会
   長島要一氏(コペンハーゲン大学教授)講演会
 <日時>
 2013年4月28日(日)14:00~16:00
 <会場>
 社会福祉法人滝乃川学園 石井亮一・筆子記念館2階講堂
 <交通>
 JR南武線「矢川」駅徒歩8分
 <内容>
 デンマークで報じられた鹿鳴館の貴婦人
 ―新発見の石井筆子資料をめぐって―
 <参加費>
 無料
 <申し込み締め切り>
 4月26日(金)
 <お問合せ/申し込み>
 070-5060-3459(担当:中村)  
   
********************************************************************
掲載された催し物・募集等へのお問い合わせは、当学会についての
お知らせ以外、ジェンダー史学会では受け付けておりません。
お手数ですが、主催者に直接お問い合わせいただけますよう、
お願い申し上げます。
ジェンダー史学会事務局

0 件のコメント:

コメントを投稿