ジェンダー史学会ニューズレター 2013年7月号
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このニューズレターには、会員の皆様からお寄せいただいたジェンダー
史研究関連の催事の情報のほか、公募や出版の情報などさまざまなジェ
ンダー史研究関連の情報を掲載する予定です。
情報をお気軽にお寄せいただければ幸いです。何卒よろしくお願い申し
上げます。
情報をお持ちの方は、毎月25日までに、
genderhistory1@khh.biglobe.ne.jp
までメール(テキストファイル)にてお寄せください。とりまとめて、
毎月末に会員の皆様に宛てて配信いたします。
次回の配信日は2013年7月末を予定しており、締め切りは7月25
日(木)となります。
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2013年7月号 目次
【 催事情報:6件 】
(1)2013年度共同主催国際会議
「第11回世界生物学的精神医学会国際会議」
日時:2013年6月23日(日)~6月27日(木)
場所:国立京都国際会館
(2)日本学術会議シンポジウム
「教養教育は何の役に立つのか?――ジェンダー視点からの問いかけ」
日時:2013年6月29日(土)13:00~17:00
場所:日本学術会議講堂
(3)日本学術会議主催学術フォーラム
第7回基礎法学総合シンポジウム「親密圏と家族」
日時:2013年7月6日(土) 13:00~18:00
場所:日本学術会議講堂
(4)日本学術会議主催学術フォーラム
「格差社会における子ども子育て政策のこれから」
日時:2013年7月7日(日)13:00~16:40
場所:日本学術会議講堂
(5)総合女性史学会
第131回古代中世例会のお知らせ
日時:2013年7月13日(土) 13:30~16:30
場所:港区立男女平等参画センター「リーブラ」
(6)日仏女性研究学会30周年記念シンポジウム
日時:2013年7月20日(土)~21日(日) 13:30~17:00
場所:日仏会館
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【 催事情報 】
(1) 2013年度共同主催国際会議
「第11回世界生物学的精神医学会国際会議」の開催
<日時> 2013年6月23日(日)~6月27日(木)[5日間]
<場所> 国立京都国際会館(京都府京都市)
<趣旨>
日本学術会議と日本生物学的精神医学会が共同主催する「第11回世界生
物学的精神医学会国際会議」が、6月23日(日)より、国立京都国際会館
で開催されます。当国際会議では、「Breakthrough from brain to mind
「脳科学から心の理解へのブレイクスルー」」をメインテーマに、統合失
調症、気分障害、不安障害、発達障害、認知症、物質関連障害、睡眠障害、
性障害、摂食障害、適応障害、行為障害、人格障害など児童、成人、女性、
高齢者の精神疾患を主要な題目として、研究発表と討論が行われることと
なっており、その成果は、精神医学と精神医療の発展に大きく資するもの
と期待されます。また、本会議には72ヵ国から約2,000名の参加が見込まれ
ています。また、一般市民を対象とした市民公開講座として、6月27日(木)
に「脳科学の知見を踏まえた精神障害・精神疾患の診断・治療・予防につ
いて」が開催されることとなっております。関係者の皆様に周知いただく
とともに、是非、御参加いただけますようお願いいたします。
<市民公開講座>
【脳科学の知見を踏まえた精神障害・精神疾患の診断・治療・予防について】
<日時> 2013年6月27日(木)16:00~19:00
<場所> 国立京都国際会館「アネックスホール I」
内容等の詳細は以下のホームページをご参照ください。
国際会議公式ホームページ(http://www.wfsbp-congress.org/)
<問合せ先>
日本学術会議事務局参事官(国際業務担当)付国際会議担当
(Tel:03-3403-5731、Mail:i254@scj.go.jp)
(2)日本学術会議シンポジウム
「教養教育は何の役に立つのか?――ジェンダー視点からの問いかけ」
<企画趣旨>
IT化の急速な進展、知識基盤社会の浸透、グローバルな教育の格付けと
それと連動した(かに思われる)若者のトランスナショナルな移動をうけ
て、日本社会における大学の役割も大きく変化しつつある。それを受けて、
各専門分野についてはその質保証が議論されるなか、全学共通科目につい
ては、外国語や情報、キャリアと関係するスキル科目が増える一方、いわ
ゆる「教養科目」はその比重を落としつつあるのが現状である。大学にお
ける教養教育は何の役に立つのか?それを身につければ、現代世界が抱え
る諸問題を見る見方がどのように変わるのだろうか?こうした問いと同時
に求められているのは、「教養」そのものの問い直しだろう。歴史学と法
学は、伝統的な教養科目であった。これらをジェンダー視点から組み替え
たときに、「教養」科目の内実や役割は具体的にどう変わりうるのか?本
シンポジウムは、「教養教育」の再定位に向けた試みの一つである。国際
社会や実業界が期待する「教養」の内実を知り、文系・理系の枠を超えた
学際的教養への変革を展望しつつ、問題提起をしてみたい。
<日時> 2013年6月29日(土) 13:00~17:00
<場所> 日本学術会議講堂
<プログラム>
司会:大日方純夫(早稲田大学教授・日本学術会議連携会員)
武田万里子(津田塾大学教授・日本学術会議連携会員)
13:00~13:10 開会挨拶・趣旨説明
井野瀬久美恵(甲南大学教授・日本学術会議第一部会員)
13:10~13:35 報告1
姫岡とし子(東京大学教授・日本学術会議連携会員)
「ジェンダー史研究の成果は浸透したのか?」
13:35~14:00 報告2
小浜正子(日本大学教授・日本学術会議連携会員)
「東アジアをジェンダー史から読み直す」
14:00~14:25 報告3
三成美保(奈良女子大学教授・日本学術会議連携会員)
「市民教養としてのジェンダー法学-共生のための技法を学ぶ」
14:25~14:50 報告4
小林傳司(大阪大学教授・日本学術会議連携会員)
「教養教育がなぜ『役に立つのか』を問われるのか?」
14:50~15:00 休憩(質問用紙の回収)
15:00~15:15 コメント1 佐藤千佳
(日本マイクロソフト(株)執行役・人事本部長)
「企業が求める教養(仮)」
15:15~15:30 コメント2 藤垣裕子
(東京大学教授・日本学術会議連携会員)
「理系と文系の教養教育を架橋する(仮)」
15:30~15:45 コメント3 林陽子
(弁護士・国連女性差別撤廃委員会委員)
「多極化する世界の中での教養」
15:45~16:55 討論
16:55~17:00 閉会挨拶 浅倉むつ子
(早稲田大学教授・日本学術会議第一部会員)
<主催> 日本学術会議
<共催>
日本学術会議史学委員会「歴史学とジェンダーに関する分科会」
日本学術会議法学委員会「ジェンダー法分科会」
日本学術会議社会学委員会「複合領域ジェンダー分科会」
<後援(予定)>
ジェンダー法学会・ジェンダー史学会・日本教育学会
(3) 第7回基礎法学総合シンポジウム「親密圏と家族」
日本学術会議主催学術フォーラム
<日時> 20137月6日(土)13:00~18:00
<会場> 日本学術会議講堂(地下鉄千代田線乃木坂駅前)
<趣旨>
基礎法学系学会連合は、日本学術会議の2005年改組を機に、旧基礎法学研連
および比較法研連を構成していた6学会が、日本学術会議と学会との結びつき
を維持するとともに、学会間の学術的連携を図るために結成されたもので、年
1回、日本学術会議法学委員会との共催のもとで、法学上の基本問題を取り
上げた総合シンポジウムを開催してきた。今回は、第7回目のシンポジウムと
して「親密圏と家族」をテーマに実施する。
<プログラム>
開会挨拶 小森田秋夫(神奈川大学法学部教授・日本学術会議第1部会員)
企画趣旨説明 森謙二(茨城キリスト教大学文学部文化交流学科教授)
第1部
司会 岡田正則
(早稲田大学大学院法務研究科教授・日本学術会議連携会員)
報告1 村上一博(明治大学法学部教授)
近代日本における「親族」概念と家族
報告2 田渕六郎(上智大学総合人間科学部社会学科教授)
世代間関係の変容と親密圏─世代間アンビバレンスの視点から(仮)
報告3 大島梨沙(新潟大学大学院実務法学研究科准教授)
親密圏の多様性と家族法─日仏法比較の視点から(仮)
報告4 上杉富之(成城大学文芸学部教授)
ポスト生殖革命時代の親子と家族
─多元的親子関係と相互浸透的家族
報告5 那須耕介(京都大学大学院人間・環境学研究科准教授)
サヴァイヴィング・ファミリィズ
第2部 総合討論
司会 奥山恭子(横浜国立大学国際社会科学研究院教授)
本山 敦(立命館大学法学部教授)
指定討論者
南野佳代(京都女子大学法学部法学科教授)
閉会挨拶 廣渡清吾
(専修大学法学部教授・日本学術会議連携会員・日本学術会議前会長)
<主催>
日本学術会議法学委員会
日本学術会議「学術法制」分科会
基礎法学系学会連合
<お問い合わせ先>
小森田秋夫(神奈川大学法学部教授・日本学術会議第1部会員・)
E-mail:jcg01151@nifty.ne.jp
日本学術会議事務局第一部担当 嶋津(TEL:03-3403-5706)
<参加費など>
一般公開。参加費は無料。
先着順。
詳細については、以下のURLを御覧ください。
http://www.scj.go.jp/ja/event/pdf2/168-s-1-2.pdf
(4)日本学術会議主催学術フォーラム
「格差社会における子ども子育て政策のこれから」
<日時> 2013年7月7日(日) 13:00~16:40
<場所> 日本学術会議講堂
<企画主旨>
教育学分野「子ども子育て環境の質保証検討分科会」で2年間検討してきた、
政策への提言たたき台案を紹介し一般の方々から意見を求めるとともに、人生
早期からの格差の実態と政策のあり方を専門家からの知識提供を受け議論をす
ることをねらいとする。人生早期からの経済格差、特に貧困格差に対する政策
のあり方についての問題提起と対話のための企画である。
<次第>
13:00~13:10 開会挨拶 佐藤 学
(日本学術会議会員、学習院大学文学部教授)
全体司会 中坪 史典
(日本学術会議連携会員、広島大学大学院准教授)
13:10~13:30 分科会審議内容紹介
秋田 喜代美
(日本学術会議会員、東京大学大学院教育学研究科教授)
「格差社会の子ども子育て政策の提言に向けて」
13:30~16:30 シンポジウムと討議
シンポジウム 「格差社会における子ども子育て政策の課題と展望」
シンポジウム司会 小玉 亮子
(日本学術会議連携会員、お茶の水女子大学大学院教授)
シンポジスト(小講演)
阿部 彩
(日本学術会議連携会員、国立社会保障・人口問題研究所部長)
「子どもの貧困格差の実態:貧困による社会的排除」
大竹 文雄
(日本学術会議連携会員、大阪大学社会経済研究所教授)
「子どもの貧困と所得格差」
志水 宏吉
(日本学術会議連携会員、大阪大学大学院教授)
「家庭の経済格差と学力保障」
朝田芳信
(日本学術会議連携会員、鶴見大学歯学部教授)
「歯科から見る子どもの格差問題」
討論と討議
無藤 隆
(日本学術会議特任連携会員、白梅学園大学こども学部教授)
「保育学の視点から」
内田 伸子
(日本学術会議連携会員、筑波大学監事)
「発達心理学の視点から」
大桃 敏行
(日本学術会議連携会員、東京大学大学院教育学研究科教授)
「教育行政学の視点から」
16:30~16:40 まとめと閉会挨拶
佐々木 宏子
(日本学術会議連携会員、鳴門教育大学名誉教授)
<お問い合わせ先>
日本学術会議事務局企画課学術フォーラム担当(TEL:03-3403-6295)
(5)総合女性史学会 第131回古代中世例会
<日時> 2013年7月13日(土)13:30~16:30
<場所> 港区立男女平等参画センター「リーブラ」
学習室C・JR田町駅下車・徒歩3分
<報告者> 木村 誠 氏 (首都大学東京)
テーマ「新羅における女王即位の歴史的背景」
<趣旨>
古代朝鮮の新羅では、基本的に男性によって王位が継承されたが、例外
的に3人の女王が出現した。すなわち、7世紀中頃の善徳王と真徳王、そ
して9世紀末の真聖王である。報告では、これら3女王即位の歴史的背景
を、7世紀と9世紀の歴史的段階の相違に留意しながら考えてみたい。ま
た、その前提として新羅史の基本的流れや、新羅をめぐる東アジアの国際
情勢の概要についてもふれる予定である。
<予告>「日中韓女性史国際シンポジウム」
―女性史・ジェンダー史からみる東アジアの歴史像―
2013年11月16日(土)・17日(日)青山学院大学
(6)日仏女性研究学会30周年記念シンポジウム・プラン
<日時> 2013年7月20日(土)~21日(日)2日とも13:30~17:00
<場所> 日仏会館(東京・恵比寿)第1日501号室
第2日日仏会館ホール
<主催> 日仏女性研究学会
<共催> 公益財団法人日仏会館 日仏会館フランス事務所
<後援> アンスティチュ・フランセ日本 / 在日フランス大使館
お茶の水女子大学ジェンダー研究センター
<プログラム>
ジェンダー平等へ向けて:日仏比較の方法と政策研究
第1日 日仏比較の方法をさぐる―国家・家族・個人の概念から―
第1日開会の辞とシンポジウムの主旨説明 佐藤浩子(川村学園女子大学)
1.日仏女性研究学会の30年―受容・発信から考える
― 中嶋公子(翻訳家) 棚沢直子(フランス研究者)
2.翻訳の問題―「家族」「市民」「兄弟愛」を例に
― 吉川佳英子*(京都造形芸術大学)
3.フランスは家族と個人をどう捉えてきたか 棚沢直子
―休憩―
4.日本は家族と個人ををどう捉えてきたか 中嶋公子
5.討論:比較研究から見えてくる日本のジェンダー平等の遅れ、その原
因は何か
司会:佐藤浩子*
討論参加者:発表者全員とコメンテイタ―
:日仏から見る クリスティーヌ・レヴィ*(UMIFR19 CNRS-MAEE)
日本の現状から見る 舘かおる(お茶の水女子大学)
歴史的文脈から見る 服藤早苗(埼玉学園大学)
―*―*―*―
第2日 ジェンダー平等政策―EU・フランス―
第2日の司会 長谷川イザベル(上智大学名誉教授)
第1日の要約と第2日の主旨説明 佐藤浩子
1.EUと加盟国:平等政策の相互影響 井上たか子(獨協大学名誉教授)
2.フランス:パリテ(男女同数制)石田久仁子(翻訳家)
3.フランス:ワーク・ライフ・バランス 神尾真知子(日本大学)
4.フランス:子育て支援 舩橋恵子(静岡大学)
5.フランス:高齢者介護 藤森宮子(京都女子大学)
6.フランス:同性のカップル・同性の両親 木村信子(明治大学)
-休憩-
7.日本との比較から 舘かおる
8.討論:日本のジェンダー平等に向けて
司会:棚沢直子・中嶋公子
討論参加者:第1日・第2日の発表者全員とコメンテイター全員
閉会の辞 中嶋公子
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