ジェンダー史学会ニューズレター 2015年4月号
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このニューズレターには、会員の皆様からお寄せいただいたジェンダー
史研究関連の催事の情報のほか、公募や出版の情報などさまざまなジェ
ンダー史研究関連の情報を掲載する予定です。
情報をお気軽にお寄せいただければ幸いです。何卒よろしくお願い申し
上げます。
情報をお持ちの方は、毎月25日までに、
genderhistory1@khh.biglobe.ne.jp
までメール(テキストファイル)にてお寄せください。とりまとめて、
毎月末に会員の皆様に宛てて配信いたします。
次回の配信日は2015年4月末を予定しており、締め切りは
4月25日(土)となります。
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2015年4月号 目次
【 ジェンダー史学会からのお知らせ:1件 】
(1)ジェンダー史学会春のシンポジウム
「鹿児島に生きたおんなたち
―生活記録をめぐる語りから歴史を紡ぐ」
日時:2015年5月30日(土) 13:00~17:00
場所:かごしま県民交流センター
【 催事情報:1件 】
(1)シンポジウム「朝日新聞問題を通して考える
「慰安婦」問題と日本社会・メディア」
日時:2015年4月5日(日)12:45開場、13:30~17:30
場所:東京外国語大学・プロメテウスホール
【 その他のお知らせ:6件 】
(1)出版情報 渡邊澄子
(2)竹村和子フェミニズム基金
(3)「NWEC男女共同参画統計ニュースレター」第17号
(4)公益財団法人 アジア女性交流・研究フォーラム
2015/16年度 客員研究員 委託研究 募集
(5)「第12回全国女性史研究交流のつどいin岩手」研究発表募集
(6)出版情報 遠山日出也
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【 ジェンダー史学会からのお知らせ 】
(1)ジェンダー史学会春のシンポジウム <添付ファイルあり>
ジェンダー史学会春のシンポジウム概要
1,シンポジウム・テーマ
「鹿児島に生きたおんなたち―生活記録をめぐる語りから歴史を紡ぐ」
2,企画趣旨
鹿児島のジェンダー史研究は、厳しい自然条件を跳ね返す、鹿児島の女性た
ちの多彩で豊かな歴史的歩みに比して、実に不振な状況である。前近代から現
在までの著名女性に対する伝記、いくつかの地域や婦人団体の活動記録、生活
手記類は刊行されていて、それ自体刮目すべき内容をもっているが、通史を書
くだけの研究の蓄積はなされていない。私たち「ジェンダー史学会」春のシン
ポジウム実行委員会は、鹿児島の女性たちの粘り強くたゆみない「生」を記録
するにとどまらず、それを歴史として叙述できるような基盤を構築し、将来の
研究につなげたいと考えた。したがって、この春のシンポジウムは研究が手薄
な中で、今できるところから始め、微力ながら鹿児島ジェンダー史研究の出発
点となる基礎的作業を行うことを、目標にしている。
具体的には、①農村や漁村、開拓村、婦人団体活動、社会運動など様々な場
で道を開いてきた先輩たちのインタビューとその記録作業(DVD自主製作)、
②将来、鹿児島女性の通史を書く土台の整備作業(文献目録・年表作成)である。
シンポジウムにおいては、基調講演と自主製作DVDで、鹿児島女性たちの戦前
から現在までの生を語ってもらい、講演とコメントでそのようなオーラルヒスト
リーの背後にある鹿児島の構造的な歴史的背景を明らかにする。総合討論とあわ
せて、現在に至っても女性差別が他地域より特に強いと言われる鹿児島の構造的
な問題を抽出できればと考えている。
3,開催予定日・場所・申し込み
2015年5月30日(土) 13:00~17:30
かごしま県民交流センター 大会議室
〒892-0816 鹿児島市山下町14-50
電話:099-221-6600(代表)
入場無料・事前申し込み不要
4,プログラム
13:00~13:05 開会挨拶・趣旨説明
井上和枝(鹿児島国際大学)
13:05~13:45 基調講演 相星雅子(作家)
「生活記録からみた鹿児島女性史」
13:50~14:50 自主製作DVD「鹿児島に生きる」上映
14:50~15:05 コーヒーブレイク
15:05~15:50 講演 疋田京子(鹿児島県立短大)
「鹿児島ジェンダー史研究の可能性とその視座」
15:50~16:35 調査報告
山田晋(鹿児島国際大学)
「女性解放運動の先覚者・勝目テルの鹿児島時代」
佐々木陽子(鹿児島国際大学)
「枕崎の銅像から見えてくるジェンダー」
鶴田かおり(ジェンダー史学会会員)
「鹿児島女性史文献目録を作成して」
16:35~17:-30 総合討論 司会 井上和枝
5,共催
鹿児島国際大学
後援
鹿児島県男女共同参画センター
鹿児島市
南日本新聞社
MBC南日本放送
6,懇親会
時間:18:00~
場所:宝山ホール2F カフェ マ・ナ~ナ
(シンポジウム終了後団体移動)
会費:1000円
申し込み
会員は事前に、非会員は当日シンポジウム会場にて申し込み
司会 有松しづよ(志學館大学)
開会挨拶 舘かおる
(ジェンダー史学会代表)
鹿児島シンポジウムを開いて 山崎喜久枝
(鹿児島シンポジウム実行委員)
閉会挨拶 野村鮎子(ジェンダー史学会常任理事)
7,連絡先
井上和枝(鹿児島国際大学)
099-263-0141(研究室)
kazue-i@int.iuk.ac.jp
*鹿児島歴史研修ツアー案内<添付ファイル>
1,鹿児島歴史研修ツアー
シンポジウムの翌日、5月31日(日)鹿児島の近世~現代の歴史的遺跡
や鹿児島特有のジェンダー構造をよく示している知覧武家屋敷の見学など
を行います。
ツアー内容:
9:00ホテル出発→仙岩園→知覧特攻記念会館→鳥浜食堂→知覧武家屋敷
→鹿児島空港18:00到着
費用:交通費(貸切バス)・入場料 4,500円位
2,ホテル宿泊について
31日のバスツアーの便宜のため、実行委員会でホテルを予約してあります。
25室押さえてありますので早めに申し込み書で申し込んでください。
ホテル :シルクイン鹿児島
鹿児島中央駅5分、リムジンバス乗り場3分、天然温泉付き
http://www.silk-inn.jp/
宿泊費 : 7,650円 (5月30日、朝食付き)
前泊・後泊も可能です。金額は後ほど申込者に連絡
3,ホテル宿泊・ツアー参加希望の方
申込書をジェンダ-史学会HPよりダウンロードして、記入の上、
下記に添付ファイルで送って下さい。
申し込み締め切り: 4月15日
申し込み先 : 野村 鮎子<ln12028@cc.nara-wu.ac.jp>
0742-20-3977 奈良女子大学
飛行機はご自分で予約してください。早いほうが圧倒的に安いです。
ツアー定員 : 25名
入金締め切り : 4月30日
申し込みされた方に後ほどメイルにて、振込先・振り込み金額の詳細を
お知らせします。
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【 催事情報 】
(1)シンポジウム「朝日新聞問題を通して考える
「慰安婦」問題と日本社会・メディア」
http://fightforjustice.info/?p=3563
昨年8月、朝日新聞に検証記事「慰安婦問題を考える」が掲載されて以来、
常軌を逸した朝日バッシング、理不尽きわまる「慰安婦」問題バッシングが
繰り広げられています。私たち呼びかけ人は、朝日新聞社が10月に立ち上げ
た第三者委員会のメンバー構成に問題があるとして同社に申し入れをおこな
い、またその報告書が出された のを受けて、今年1月22日にも申し入れをお
こなってきました。第三者委員会の報告書や朝日新聞社の対応、さらには日
本社会の状況にはきわめて憂慮すべきものがあります。
そうした取り組みの中で、この問題は朝日新聞だけの問題に留まらず、日
本社会とメディア全体に関わる問題であることを確認し、広く各界に呼びか
けて、歴史 学研究者、法律家、メディア関係者の立場から共同でシンポジ
ウムを開催し、社会にアピールしたいと考えました。ぜひご参加下さい。
2015年2月 呼びかけ人一同
シンポジウム開催要領
日時:2015年4月5日(日)12:45開場、13:30開始 17:30まで
場所:東京外国語大学・プロメテウスホール
(中央線武蔵境駅で乗り換え⇒西武多摩川線・多磨駅下車徒歩4分)
http://www.tufs.ac.jp/access/tama.html
資料代:1000円(学生・非正規500円)
<シンポジウム>
◆ 歴史学研究者の立場から
松原宏之(『「慰安婦」問題を/から考える』編者、横浜国立大学准教授)
◆ 法律家の立場から
伊藤和子(弁護士、ヒューマンライツ・ナウ事務局長)
◆ メディア関係者の立場から
ジャーナリスト 青木理
(『抵抗の拠点からー朝日新聞「慰安婦」報道の核心』著者)
研究者 林香里(東京大学大学院教授、朝日新聞第三者委員会委員)
※特別発言 植村隆(元朝日新聞記者、名誉毀損裁判原告)
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【 その他のお知らせ 】
(1)出版情報
*『男漱石を女が読む』(世界思想社)
(13/4,404頁,4000円+税)
*『負けない女の生き方』(博文館新社)
(14/8,461頁、2,800円+税)
*『気骨の作家 松田解子 百年の軌跡』
(秋田魁新報社、12/12,560頁、1500円+税)
ご希望の方のは著者割引価格でお届けします。
渡邊澄子
(2)竹村和子フェミニズム基金<添付ファイル>
2015年度の募集を開始いたしました。つきましては、広報のご協力をお
願いしたく、連絡をさせていただきました。お手数をおかけいたします
が、広く関係者にご案内ください。
よろしくお願いいたします。
竹村和子フェミニズム基金
事務局
花岡ナホミ
(3)「NWEC男女共同参画統計ニュースレター」
第17号を刊行し、前号をHPにアップしました。
www.nwec.jp/jp/publish/GS-NL.html
今号は、昨年11月に行われたジェンダー統計の世界会議「第5回世界
ジェンダー統計フォーラム」より、国連統計部のジェンダー統計に関
する現在の問題意識を反映するものとして、国連統計部長の開会演説
の翻訳を掲載しました。第46会期国連統計委員会事務総長報告(要約)、
ジェンダー統計とSDGs/ポスト2015開発アジェンダの計3本の国際関
連記事を掲載しています。
地方の男女共同参画統計活動は、第3回国連防災世界会議が開催され
る宮城県の年次報告年次報告、平成21~26年度の第2次基本計画の取り
まとめをした北九州市の実施状況報告書を取り上げました。
また、2014年世界ジェンダー格差指数の国別順位(日本は142ヵ国中
104位)の解説も掲載しています。
ご覧いただき、ご意見・ご感想をぜひお寄せください。
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独立行政法人国立女性教育会館情報課
NWEC(National Women's Education Center)
Information Division
〒355-0292 埼玉県比企郡嵐山町菅谷728
TEL:0493-62-6727(情報課・ダイヤルイン)
TEL:0493-62-6195(女性教育情報センター)
FAX:0493-62-6721 e-mail: infodiv@nwec.jp
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NWEC・HPはこちら→http://www.nwec.jp/
女性情報ポータル(総合窓口)"Winet"はこちら→http://winet.nwec.jp/
☆NWECは宿泊研修施設です。ご利用お待ちしております。
(4)公益財団法人 アジア女性交流・研究フォーラム
2015/16年度 客員研究員 委託研究 募集
アジア女性交流・研究フォーラム(KFAW)では、ジェンダー研究を奨励
するため客員研究員を公募し、研究を委託しています。
これまでに、30組の客員研究員がジェンダーの視点から、健康、労働、
エンパワーメントなどをテーマに、研究を行ってきました。平成27年度
も下記の要領で募集を行います。
なお、研究は、平成25年12月に策定した第3次北九州市男女共同参画基
本計画(下記URL参照)を踏まえたテーマで行うこととします。
http://www.city.kitakyushu.lg.jp/files/000163088.pdf
http://www.city.kitakyushu.lg.jp/files/000163089.pdf
募集内容
1.募集人数 2名(組)(予定)
2.契約期間 2015年7月~2016年12月(予定)
3.研究分野 日本を含むアジアに関して、高齢社会の進展に伴う家族
の変容や介護の問題、女性の経済分野での活躍など女性
の就業に関する課題、女性の政治参加を進めるための課
題など、あらゆる分野をジェンダーの視点から調査研究
するもの
4.応募方法 下記の書類を、郵送あるいは持参のこと。
2015年5月22日(金)17時必着
(1) 応募書式 1通
(2) ジェンダー研究に関する最近の業績 1篇
提出書類送付先
〒803-0814 北九州市小倉北区大手町11番4号 北九州市大手町ビル3階
(公財)アジア女性交流・研究フォーラム 調査・研究ライン
Tel (093) 583-3434, Fax (093) 583-5195
E-mail research@kfaw.or.jp <mailto:research@kfaw.or.jp>
*募集内容、応募資格など、詳しい内容については以下からダウンロード
してく ださい。
KFAW客員研究員 募集要項 [PDF / 132KB]
<http://www.kfaw.or.jp/event/pdf/FY2015_6_KFAW_guest_researcher_
application_guideline.pdf>
KFAW客員研究員 応募書式および研究計画 [Word / 77KB]
<http://www.kfaw.or.jp/event/FY2015_6_KFAW_guest_researcher_
application_form.doc>
(5)「第12回全国女性史研究交流のつどいin岩手」研究発表募集のお知らせ
<メインテーマ>次世代に受け渡す女性史を ~岩手(遠野・大槌・宮古)から~
基調講演:加納実紀代さん
岩手からの記念講演:小原麗子さん(麗ら舎)
<日時>2015年10月9日(金)~11日(日)
<場所>9日(金)あえりあ遠野、遠野市立図書館(遠野市)
【基調講演、分科会①・②】
10日(土) 大槌町中央公民館(大槌町)【記念講演・シンポジウム】
11日(日)岩手県立大学宮古短期大学部(宮古市)
【分科会③~⑦、全体会】
<研究発表募集>
「第12回全国女性史研究交流のつどいin岩手」では、以下の7分科会
(遠野2、宮古5) の開催を予定しています。
分科会① 被災地のいま
分科会② 戦中・戦後 70 年
分科会③ 地域女性史 (通史・年表・オーラルヒストリー)
分科会④ 史料(保存・公開・修復等)
分科会⑤ 労働
分科会⑥ 複合差別
分科会⑦ 女性に対する暴力
つきましては、全国のグループ、個人の方々の研究成果発表をおまちしてい
ます。応募は下記項目を明記の上、Eメールまたは郵送でお願いします。ふ
るってご応募ください。
(1)発表者名(個人、グループまたは団体名)
(2) 連絡先(宛名、住所、電話番号、メールアドレス)
(3) 応募いただく分科会名
(4) 発表の研究タイトルとその趣旨・概要(200字程度)
なお、発表数は全分科会合わせて21グループとさせていただき、各分科会テ
ーマの構成などは、こちらで検討・調整させていただきますことを、ご了承
ください。
●締め切り:2015年4月24日(金)[郵送の場合は当日消印まで]
●送付先 :Eメール 植田朱美宛(ueda2424@yahoo.co.jp)
郵送 〒027-0039 岩手県宮古市河南1-5-1
岩手県立大学宮古短期大学部 植田研究室
女性史研究交流のつどい実行委員会 宛
●問い合せ先:事務局 植田朱美
Eメール ueda2424@yahoo.co.jp
FAX 0193-63-6559・携帯090-4206-2426
(6)
会員の遠山日出也です。このたび大橋史恵会員の訳書である、何春蕤著、
舘かおる・平野恵子編、大橋史恵・張瑋容訳『「性/別」攪乱―台湾におけ
る性政治』(御茶の水書房 2013年12月)の書評を書かせていただきました。
同書は『ジェンダー史学』第3号掲載の黄齡萱「現代台湾における女性運動
の動向―『性権派』と『婦権派』の対立を中心に―」や第7号の新刊紹介で
取り上げられた守如子『女はポルノを読む』(評者 倉田容子)の議論とも関
連が深い書籍です。
よろしければご覧ください。
[ブログ形式]
http://genchi.blog52.fc2.com/blog-entry-465.html
[PDFファイル(B5サイズ)形式](エラーの場合は、下を直接アドレスバーに
入れてください)
http://genchi.yamanoha.com/seibetukakuran.pdf
(連絡先tooyama9011@yahoo.co.jp)
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会員からの催し物・募集等のお知らせについては、当学会は責任を負いま
せん。また、お問い合わせも当学会主催による催し物・募集等以外について
は、各主催者に直接お問い合わせいただけますよう、お願い申し上げます。
ジェンダー史学会事務局
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