2019年9月26日木曜日

お知らせ(2019年9月号)

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 ジェンダー史学会ニューズレター     2019年9月号

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このニューズレターには、
会員の皆様からお寄せいただいたジェンダー史研究関連の情報
(催事・公募・会員の新刊)を掲載する予定です。
情報をお気軽にお寄せいただければ幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
情報をお持ちの方は、毎月25日までに、
genderhistorynl★gmail.com(★→@に変更)
までメール(テキストファイル)にてお寄せください。
とりまとめて、毎月末に会員の皆様に宛てて配信いたします。
(いただいた情報についてはこちらで編集させていただく可能性があります)
次回の配信日は2019年9月末を予定しております。

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2019年9月号  目次

【  催事情報: 2件  】
(1)2019年度VAWW RAC総会シンポジウム
(2)若手ジェンダー研究者支援ワークショップ:国際学会等での発表を目指す

【 公募情報: 1件】
(1)ドイツ・現代日本社会科学学会ジェンダー研究WS報告者募集(8月31日〆切り)

【 会員の新刊: 1件】
(1)WOMEN IN THEIR ELEMENT出版のお知らせ

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【  催事情報: 2件  】
(1)2019年度VAWW RAC総会シンポジウム
小野沢あかね会員よりお知らせです。添付ファイルをあわせてご覧ください。

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2019年度VAWW RAC総会シンポジウム
性売買経験女性とともにII ― 植民地支配の「遺産」とたたかう現代韓国のフェミニズム

◆来日基調報告
 シンパク・ジニョン(大邱女性人権センター代表・性売買被害相談所「ヒムネ」所長)
 大邱における脱性売買支援活動 ― 「性売買経験当事者ネットワーク・ムンチ」とともに
◆サブ報告
 金富子(東京外国語大学教授)
 植民地遊廓から現代韓国の性売買へ ― 日本軍「慰安婦」との関連から
◆司会
 小野沢あかね(立教大学教授)

◆日時 10月19日(土) 13:30~(13:00開場)
◆会場 在日本韓国YMCA  9階国際ホール
◆参加費 1000円(会員割引あり) 
◆問い合わせ vawwrac★vawwrac.org(★→@に変更)

韓国では今、性売買(売春)経験女性たち自らが性売買反対運動に立ち上がっています。「慰安婦」被害を受けた女性たち自身が「慰安婦」問題解決運動に立ち上がったように。
本シンポジウムでは、大邱で脱性売買支援活動の先頭に立っているシンパク・ジニョンさんをお招きし、「性売買経験当事者ネットワーク・ムンチ」と連帯してすすめている運動についてお話いただきます。韓国では2014年に制定された性売買防止法により、性売買業者と買春客を処罰するようになりました。一方で、性売買当事者女性を完全に非犯罪者化するための運動が続いています。大邱では、シンパクさんたちの運動によって、性売買集
結地「チャガルマダン」がついに閉鎖と決まり、性売買当事者女性たちの転業支援が続いています。
本シンポでは、性売買をめぐる韓国でのこうした目覚ましい運動に学び、日本の現状を批判的に問い直すことにつなげたいと思います。買春を肯定し、性売買当事者女性を差別する社会であるかぎり、「慰安婦」問題も本当の意味で解決されないと思うからです。
現代韓国の性売買集結地は、植民地時代に日本が設置した遊廓だった地域が多く、大邱の性売買集結地「チャガルマダン」は、かつては「八重垣町遊廓」でした。今でも人身売買が行われており、日本人男性が買春しているのです。
そして、植民地遊廓は日本軍「慰安婦」問題とも深いかかわりがあります。
植民地遊廓・日本軍「慰安婦」問題・現代の性売買を貫く性搾取に抗して、性売買経験当事者女性たちとともにたたかう方法を、一緒に考えてみませんか?
どうぞふるってご参加ください!

【解説】韓国の性売買と脱性売買女性運動
 現在の韓国では「売春」ではなく「性売買」という。韓国の性売買は日本の朝鮮侵略のなかで日本式遊廓がもちこまれたことにより、大きく広がり、解放後も存続した。韓国の軍事政権が制定した「淪落行為等防止法」(1961年)は、女性だけに「淪落」という道徳的レッテルを押し付ける差別的なものだった。この法で性売買を禁止する一方、性売買特定区域を設け、米軍兵士向け基地村女性に性病検査を義務づけるなどの矛盾した政策が
とられた。日本人男性向け買春観光、韓国人男性向け性産業も盛んになり、性売買女性への人権侵害がまかりとおっていた。
 しかし、2000年代に群山市で起こった性売買女性焼死事件をきっかけに、幅広い女性運動がおこり、2004年に新たに「性売買防止法」が制定された。同法の目的は、1)業者・買春者の処罰、2)脱性売買をのぞむ女性たちに向けた資金援助・自立支援だ。各地で、脱性売買を希望する女性たちのための相談所、シェルター、自立支援、アウトリーチ活動が本格化し、現在は有給の活動家が、各地域でそれぞれ20数名ほど活動している。
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(2)若手ジェンダー研究者支援ワークショップ:国際学会等での発表を目指す
大橋史恵会員よりお知らせです。
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「若手ジェンダー研究者支援ワークショップ:国際学会等での発表を目指す」
日時:2019年10月12日(土)午後2時~午後5時
場所:お茶の水女子大学国際交流留学生プラザ 2階多目的ホールB・C

第1部 国際学会に挑戦するために
 「若手ジェンダー研究者が国際学会に挑戦する意義」 
講師:リンダ・グローブ(上智大学名誉教授)
 「パネル参加という方法 ― 国際フェミニスト経済学会(IAFFE)参加の経験から」
   講師:小川真理子(九州大学准教授)
 「情報収集の方法」
   講師:大橋史恵(お茶の水女子大学准教授)・
第2部 グループワーク「パネル参加をシミュレーションする」
 ファシリテーター:嶽本新奈(日本学術振興会特別研究員)
大野聖良(日本学術振興会特別研究員)
          上村陽子(日本学術振興会特別研究員)

共催:ジェンダー史学会、お茶の水女子大学小玉亮子研究室・大橋史恵研究室
後援:フェミニスト経済学会、お茶の水女子大学ジェンダー研究所
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【 公募情報: 1件】
(1)ドイツ・現代日本社会科学学会ジェンダー研究WS報告者募集(8月31日〆切り)
アンドレア・ゲルマー会員よりお知らせです。添付ファイルをあわせてご覧ください。
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11月にドイツ・ルール大学ボーフムで開催予定の現代日本社会科学学会大会
http://vsjf.net/category/conferences/?lang=en&lang=en)が
日本をめぐるジェンダー研究ワークショップの報告者を募集しております。
発表言語はドイツ語、英語、または日本語でも可能です。
アブストラクト(英語のみ)はAnna-Lena von GARNIER
 <garnier★phil-fak.uni-duesseldorf.de>(★→@に変更) まで、締め切りは8月31日です.
CFP (独・英) http://www.phil-fak.uni-duesseldorf.de/oasien/blog/?p=19324
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【 会員の新刊 】
(1)WOMEN IN THEIR ELEMENT出版のお知らせ
川島慶子会員より新刊書 WOMEN IN THEIR ELEMENTのご案内です。
添付ファイルをあわせてご覧ください。
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今年はメンデレーエフによる元素周期律発見150周年記念で、
世界中で元素周期律についての行事や本が出ております。
(つい最近も朝日新聞で前面見開きの記事というか説明があったの
覚えている方もおられると思います)。

これはその、元素発見の長い歴史の中で、じつは女性たちがどういう役割を果たしたのか
という視点から書かれた非常に興味深い企画です。

私も一項目(マリー・アンヌ・ラヴォワジエ)書いておりますので
宣伝よろしくお願いします。
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会員からの催し物・募集等のお知らせについては、当学会は責任を負いません。
また、お問い合わせも当学会主催による催し物・募集等以外については、
各主催者に直接お問い合わせいただけますよう、お願い申し上げます。
                        ジェンダー史学会事務局

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